第1話 魔法少女と化け狐
「転校生を紹介します」
(来たぁ!転校生紹介イベント!!)
山茶花カムギは興奮していた。遂に"イケメン転校生"が来たのではないかと期待していたからである。
ドアが開く。そこから溢れ出る魔力由来の悪寒。
(寒っ!間違いない!あそこにいるのは...)
少女は化け狐だった。
「初めまして。鬼灯シオンと言います。これからよろしくお願いします」
(あの窓際の椅子の女の子...彼奴は多分、魔法少女かな。それも超強力。しかも契約してる妖精も魔物も見当たらないから独学で魔法少女になったっぽいな。おもしろそう♪)
カムギはシオンの思惑を確かめるべく魔法でシオンの心を覗いた。
(君も心を覗けるんだ♪)
(お前もかよ化け狐...!!)
シオンも他人の心を覗くことができた。故に個人チャットのような状態となった。
(で、何しにこの学校に来たの?)
(暇つぶしに決まってるじゃん♪そしたら変人がいてしばらくは退屈にならなそうで助かったよ)
(最悪ね)
(最高の間違いじゃない?)
「それじゃあ鬼灯は山茶花の隣の席な」
(うわぁ...)
(いえーい☆)
時は過ぎ休み時間。カムギは"クラスのイケメンの前でハンカチを落として拾ってもらってアピールする作戦"を立てた。
(作戦名は..."ハンカチ作戦"!われながら天才ね)
(そのまんまだねぇ)
(出たな化け狐!)
(いやいや、まだ見てるだけだから安心してほしいね)
(まだ? ...いいや、丁度テレパシーの接続を切ってくれたっぽいし。今のうちに作戦を実行しよ!!)
カムギはイケメンの通りすがりちょっと前ジャストに落とした。
(よし、パーフェクトタイミング!あとは拾ってくれれば...)
(そんなうまく行くわけないじゃん☆)
シオンは妖術を使い、ハンカチに羽をはやした。ハンカチは車ほどの速さで逃げまどい始める!
(まずい!)
カムギは魔法を使い、新幹線を超えた速さでハンカチを捕まえ羽をもぎ取った。
それをイケメンは見ていて、少しひいた表情でたずねた。
「ええっと、陸上部の人?」
「いや、陸上部ではないんですが...えっと私、昔から足が速くて...」
「そうなんだ...?」
「あはは...」
(作戦失敗だね☆)
(あの狐絶対殺す)
学校には新たな伝説が生まれたのであった。
今後リメイクするかも




