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『特別なお茶会~いたずらメイドを見つけ出せ!~』リプレイ(1日目)

連続した三部作のリプレイです。

※旧ルール(茶承、庭師、道具屋、各一人)を適用しております。現在は、そこから改訂を何度も重ねて、人狼ゲームにより近い戦略になっております。

『特別なお茶会~いたずらメイドを見つけ出せ!~』リプレイ


*高級住宅街の一角に佇む大きなお屋敷。この日、主人夫妻が旅行で不在の中、七人のメイドたちがひっそりとお茶会を開いていました。しかし、その中には「いたずらメイド」が紛れ込んでいて...*


## 参加メンバー

- 結月ゆづき:真っ直ぐで誠実なメイド長

- 杏奈あんな:おっとりとした性格の年長メイド

- 千鶴ちづる:活発でおしゃべり好きな若手メイド

- 文香あやか:物静かで観察力の鋭いメイド

- 詩織しおり:几帳面で几帳面なベテランメイド

- 美智子みちこ:料理上手で明るい性格のメイド

- 桜子さくらこ:新人で控えめだが聡明なメイド


*※この時点では誰がどの役職なのか、そして誰が「いたずらメイド」なのかは参加者にも読者にも分かりません*


## お茶会の始まり


**GM**:「ご主人様とご夫人様が旅行に出かけられた今日、皆さんはひっそりとお茶会を楽しむことにしました。しかし、その中には『いたずらメイド』が紛れ込んでいるようです...」


**結月**:「皆さん、ご主人様のいない日くらい、ゆっくりとお茶でも飲みながら過ごしましょう」(エプロンを整えながら)


**千鶴**:「わぁい!普段はなかなかこういう機会ないもんね!私、クッキー焼いてきたよ!」(元気よく箱を取り出す)


**美智子**:「私もスコーンを作ってきたわ。でも...(少し不安そうに)このお茶会、なんだか変な予感がするのは私だけ?」


**桜子**:「あの...もしかして皆さん、GMさんから何か特別な指示をもらいましたか?」(小さな声で)


**詩織**:(懐中時計を取り出して)「そろそろお茶の時間ね。今日は特別なお茶会だから、しっかり楽しみましょう」


**杏奈**:「ふふ、久しぶりにゆっくりできるわね。お茶の準備をしましょうか」(優しく微笑む)


**文香**:(黙って皆の様子を観察している)


**GM**:「それでは皆さんに役職をお知らせします」(各プレイヤーに役職カードを配布)


*このとき、全員が自分の役職を確認します。いたずらメイドは誰なのか...それぞれが役職を胸に秘めながら、お茶会が始まります*


## 第1ラウンド


**GM**:「最初の茶葉と茶こしを選ぶ時間です。茶葉棚と茶こし置き場に向かってください」


*プレイヤーたちは茶葉と茶こしを選ぶために動き始めます*


**結月**:「今日は特別な日だから、ダージリンでいきましょうか」(茶葉棚から缶を取り出す)


**杏奈**:「ええ、素敵ね。私はアールグレイが好みだわ」(別の缶に手を伸ばす)


**千鶴**:(茶こし置き場で)「あれ?この茶こし、前に使ったことないような...」(銀色の茶こしを手に取る)


**文香**:(静かに茶葉棚の隅にあるマール茶の缶を見つめている)


**桜子**:「あの...私、この赤い缶のものを試してみたいです」(恥ずかしそうに茶葉を手に取る)


**詩織**:(じっと千鶴の持つ茶こしを見て)「その茶こし、ちょっと変わった形をしているわね」


**美智子**:「みんな、素敵なお茶を選んでるわね!私はこの茶こしを使おうかしら」(華やかな金色の茶こしを手に取る)


**千鶴**:「この銀の茶こし、特殊な茶こしだよー!誰か使ってみない?」(茶こしを振りながら)


**結月**:(眉をひそめて)「ちょっと千鶴さん、そんな大きな声で言わなくても...」


**美智子**:「あら、特殊なの?私が使ってみようかしら」(興味深そうに)


**文香**:(小声で)「私はこの普通の茶こしを使います...」(黒い茶こしを選ぶ)


**GM**:「では皆さん、選んだ茶葉と茶こしでお茶を入れてください」


*それぞれがお茶を入れる様子を演じます*


**杏奈**:「さあ、出来上がったわ。どうぞ皆さん」(お茶を配り始める)


**桜子**:(自分の入れたお茶をそっと嗅いで)「ふふ...とても良い香りです」


**美智子**:(千鶴の言った「特殊な茶こし」で入れたお茶を飲もうとして)「では、いただきま...」


**詩織**:「ちょっと待って!その茶こし、本当に特殊なの?」(美智子に向かって)


**千鶴**:「えへへ、冗談だよ〜普通の茶こしだよ!騙しちゃった♪」(笑いながら)


**結月**:「もう千鶴さん、冗談にしては度が過ぎますよ」(呆れた表情)


**美智子**:「あら、そうだったの?」(ほっとした様子でお茶を飲む)


**GM**:「皆さんがお茶を飲み終わりました。誰も退場者はいません」


## 第1ラウンド・議論


**結月**:「さて...みなさん、何か気になることはありましたか?」


**詩織**:「千鶴さんの『特殊な茶こし』発言は引っかかるわね。わざとミスリードしようとしていたのでは?」


**千鶴**:「えぇ!?ただの冗談だよ〜みんな緊張してたから場を和ませようと思って...」(焦った様子)


**文香**:「桜子さんが選んだ赤い缶...あれはマール茶ではないかしら」(静かに指摘)


**桜子**:「え?いいえ、これはルイボスティーです。赤くて甘い香りがするので...」(慌てて説明)


**杏奈**:「みなさん、初めてのお茶会ですから、あまり疑心暗鬼にならないようにしましょう」(穏やかに)


**美智子**:「でも、いたずらメイドがいるんでしょう?誰かが嘘をついているはず...」


**結月**:「確かに...私は千鶴さんの行動が少し気になります」


**千鶴**:「もう〜!疑うなら証拠を出してよ!」(頬を膨らませる)


**GM**:「では、第1ラウンドの議論はここまでです。スキル使用のタイミングです」


**文香**:(手を挙げて)「私はスキルを使います」(GMに小声で何かを伝える)


**GM**:(文香に何かをささやく)


**文香**:(わずかに表情を変えるが、何も言わない)


## 第2ラウンド


**GM**:「第2ラウンドの茶葉と茶こし選びの時間です」


**詩織**:(素早く茶葉棚に向かい)「今回は私がお茶を選びましょう。このアッサムはいかがかしら」


**千鶴**:「私も手伝うよ!」(茶こし置き場に駆け寄る)


**結月**:「待ってください、今回は私が茶こしを確認します」(慎重に茶こしを見る)


**杏奈**:「私はこの紅茶を飲みたいわ」(缶を手に取る)


**桜子**:(少し遅れて)「あの...この茶こしはどうでしょう?」(シンプルな茶こしを持ってくる)


**文香**:(じっと桜子を観察している)


**美智子**:「みんな慎重になってきたわね。これは楽しいゲームね」(微笑む)


**千鶴**:「今度は冗談言わないよ!これは普通の茶こしだって約束する!」(誠実そうに茶こしを掲げる)


**結月**:「千鶴さん...その茶こし、少し変わった形をしていますね」(疑わしげに)


**詩織**:「特殊な茶こしに見えるわね。みなさん、気をつけて」


**千鶴**:「えぇ!?全然違うよ!これは普通のだよ!」(必死に弁解)


**桜子**:「では...私が入れたお茶を飲んでみませんか?」(遠慮がちに)


**杏奈**:「ありがとう、桜子さん」(お茶を受け取る)


**GM**:「皆さんがお茶を飲み終わった後、突然、杏奈さんが苦しそうな表情を浮かべました」


**杏奈**:「あら...このお茶、なんだか苦いわ...」(顔色が変わる)


**GM**:「杏奈さんは特殊な茶こしで入れられたお茶を飲んでしまいました。キッチンで休憩してください」


*杏奈は席を立ち、キッチンへと向かいます*


**結月**:「杏奈さん!」(心配そうに)


**詩織**:「やはり...いたずらメイドの仕業ね」(冷静に状況を分析する)


## 第2ラウンド・議論


**結月**:「杏奈さんが飲んだのは誰のお茶だったのでしょう?」


**桜子**:「私...私が入れたお茶です...でも、普通に入れたつもりでした...」(震える声で)


**千鶴**:「あの茶こし、やっぱり特殊だったの?誰が持ってきたの?」(周りを見回す)


**詩織**:「桜子さんが持ってきた茶こしだったはず」


**文香**:「いいえ、千鶴さんが持ってきたものです」(静かに言う)


**美智子**:「でも、お茶を注いだのは桜子さんよね?」


**桜子**:「はい...でも私は普通の茶葉を使ったつもりです...」(泣きそうな顔)


**結月**:「つまり、誰かが特殊な茶こしを用意したか、マール茶を使ったということですね」


**千鶴**:「私じゃないよ!信じてよ!」(必死に訴える)


**GM**:「議論の時間です。スキル使用がある方はお知らせください」


**詩織**:(手を挙げて)「私はスキルを使います」(GMに何かを伝える)


**GM**:(詩織に何かをささやく)


**詩織**:(わずかに目を見開くが、何も言わない)


## 第3ラウンド


**GM**:「第3ラウンドの茶葉と茶こし選びの時間です」


**結月**:「今回は私がお茶を入れましょう。みなさん、安心してください」


**詩織**:「私も手伝うわ」(結月の横に立つ)


**千鶴**:「私は...見てるだけにするね」(少し距離を置く)


**文香**:(静かに茶葉棚に近づき、何かをチェックしている)


**桜子**:「すみません...前回は私のせいで...」(うつむく)


**美智子**:「気にしないで、桜子ちゃん。これはゲームなんだから」(優しく肩に手を置く)


**結月**:「この茶こしは間違いなく普通のものです。皆さん、確認してください」(茶こしを見せる)


**文香**:「結月さん、その茶葉...」(何か言いかけて止まる)


**詩織**:(文香を見つめて)「何か気づいたことがあるの?」


**文香**:「...いいえ、何でもありません」(目をそらす)


**結月**:「さあ、お茶の時間です。どうぞ」(全員にお茶を配る)


**GM**:「みなさんはお茶を飲みました。今回も退場者はいません」


## 第3ラウンド・議論


**結月**:「さて...だんだん状況が見えてきましたね」


**詩織**:「私のスキルで分かったことがあります。前回使われた茶こしは、特殊なものでした」(真剣な表情で)


**美智子**:「ということは...桜子ちゃんか千鶴ちゃんが特殊な茶こしを用意したのね」


**桜子**:「私...私じゃありません!」(必死に否定する)


**千鶴**:「私も違うよ!誰かが茶こしをすり替えたんだよ!」


**文香**:「私が気になるのは...」(ゆっくりと話し始める)「第1ラウンドで桜子さんが選んでいた赤い缶のお茶です」


**結月**:「それがマール茶だったということですか?」


**文香**:「はい。私は茶承として、いたずらメイドが私の右側にいると感じました」(静かに告白)


**桜子**:(顔色が変わる)「そ、そんな...」


**千鶴**:「あ!やっぱり桜子ちゃんだったんだ!」(指差す)


**詩織**:「文香さんの右側...それは桜子さんですね」


**美智子**:「でも、確証はあるの?」


**結月**:「文香さんが茶承なら...その情報は信頼できますね」


**桜子**:(しばらく黙った後)「...ふふ、見つかっちゃいましたか」(表情が変わる)「そう、私がいたずらメイドです。マール茶と特殊な茶こし、両方使いましたよ」


**全員**:「!!」


**GM**:「正体が明らかになりました!普通のメイド陣営の勝利です!」


## エピローグ


**桜子**:「もう、バレちゃったか〜残念!でも楽しかったな♪」(いたずらっぽく笑う)


**結月**:「桜子さん、あなたがいたずらメイドだったなんて...」


**杏奈**:(キッチンから戻ってきて)「皆さん、お疲れ様。私はクッキーを食べながら見ていましたよ」(微笑む)


**千鶴**:「わ〜い!勝ったね!桜子ちゃん、上手くだましてたよ!」


**文香**:「茶承のスキルが役に立って良かったです」(少し誇らしげに)


**詩織**:「道具屋として、特殊な茶こしを見抜けて良かったわ」


**美智子**:「というと、結月さんは庭師だったの?」


**結月**:「はい、でも出番がなかったですね」(苦笑い)


**桜子**:「みんな、次はもっと騙せるように頑張るね!」(ウインクする)


**全員**:「はい、ご主人様とご夫人様が戻られる前に、もう一回やりましょう!」


*こうして、メイドたちの秘密のお茶会は大盛況のうちに終わったのでした。そして、次のゲームではいったい誰がいたずらメイドになるのでしょうか...*

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