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第三話 喧嘩
彼女と喧嘩しました。
理由は、僕の大事にしていた「魔法インド少女ナマステ」のフィギュアを彼女が誤って踏んづけて壊してしまったからです。
最初はすまなさそうにしていた彼女ですが、僕がブツブツ文句を言っていたら突然ブチギレました。言わゆる逆ギレって奴です。
こうなると、もう手に負えません。10対0で彼女が悪くても、0対10で僕が悪い事にされてしまいます。
口べたな僕が彼女に口論で勝てるはずも無く、結局僕が謝る事になりました。
「許して欲しければ、四つんばいになって豚のマネをして謝れ」
なんとも理不尽で人権無視な話ですが、これ以上彼女に拗ねられても困ります。僕は彼女の申し出を受ける事にしました。
「許して欲しいブヒィ」
すると、彼女は光悦した表情で僕を見つめると、後ろから思いっきり僕の尻を蹴り上げました。
「豚は死ね!」
僕の彼女はドSです。