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第一話 居酒屋
この間、彼女と居酒屋に行きました。
居酒屋って最初に出てくる食べ物があるじゃないですか、お通しって奴です。
その居酒屋のお通しは、キャベツでした。確か、名前は「やみつきキャベツ」だったかな?
塩とか、マヨネーズとかをつけて食べると美味しいんですよね。
で、早速食べようかなって思っていたら、なんと、僕の取り皿に彼女がキャベツをよそってくれたんですよ。
珍しい事もあるもんだなぁと思いつつ、そのキャベツを食べたら……固い。
ええ、キャベツの芯でした。
隣に座る彼女を見ると、彼女は手を叩いて笑っていました。絶対に確信犯です。
僕の彼女はドSです。