ギラギラギラ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
人を見てると街の雰囲気が分かりますよね。
今回は余りにもギラギラした街の話。
街というのは、その場その場において、非常に強い個性を放つ。言葉一つで表す事が非常に難しい雰囲気。それが街というものだ。そして年一で訪れるこの街というのは、やはり他の街と比べて異彩を放つ。
すれ違う女性は量産系や地雷系のガーリーなファッションに身を包み、お人形の様な小さな頭が乗っている。男性は黒を基調としながらも、何処か派手さのある衣類を纏っていた。
摩天楼が立ち並ぶ道にはゴミが多量に捨てられており、数羽の鴉が生ゴミを啄みに来る。その草臥れた様相は、飲んだくれて倒れた人々と重なった。
ギラギラしている。今は夜ではないのに。爽やかな朝日が登る時間なのに。
そんな事を考えながら、店に入った。用事はもう終わったし、後はもう私の自由時間。何をするでも良い。だから一人でこの後の予定を考える時間が必要だった。
案内された席へと腰掛けて、メニューを捲っていると、奥の席から話し声が聞こえてきた。話している言葉が明瞭に聞こえる程の大声。それに混じる様にノイズの様な笑い声が聞こえてくる。
――ギャハハハハ!! この後カラオケで。
――酒やけ確定じゃん!!
――あ、有難う御座います!!
姿を拝んだ訳ではないのだが、どんな人が座っているか、容易に想像が尽く。きっと一度見たら忘れられない程、奇抜な人々であろう。
この街は何処もギラギラしている。寧ろギラギラしていない場所はあるのだろうか? と思わせる程に。
「久方振りにあの町に訪れたんだ。やっぱり合わないね」
人目を引いて止まないようなギラギラ。余りにも刹那的で薄っぺらい。今があれば後は死んでも良い。全てに意味などない伽藍堂なこの街は。
「君には合わないだろうねぇ。だって感性からして真逆だもの。
見掛けは素朴で良い。奥ゆかしさがあれば良い。これが君の感性。でもあの街は見掛けの派手さが全て。中身はハリボテで構わない。だもの」
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
だから、『おかわり』を選択しろっつーの!!
※店員さんから直々にお気遣いをいただき、
『あの、これ追加料金発生するものなんですけど……』
なんて会話をさせんじゃない(´◉ω◉)
という二度目の反省を残しておきます。
あの街って、皆さんが想像している通りの街なんですよ。
兎に角ギラギラ。夜はネオンのギラギラ。朝は酒やけで草臥れたギラギラ。
心休まる時なんかなくて、私以上に今があればそれで良い。空元気でも、中見なくても、今が最高潮ならそれで良い。外見が完璧ならそれで良い。それ以外要らない。
そんな街。
訪れる度に『水が合わないなぁ』とは思ってるんですが、理由が分からなかったんですよ。
今は少し分かった気がします。