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そして、ジュンキは口が軽い

 そして、ジュンキは口が軽い。すぐ女の子に声を掛けて仲良くなる。悔しいけれど絶対にマネができない、友達だけど僕は、こいつに勝てないと自覚している苦手なタイプだ。


「マジか~。よく話しかけたな?」


「えっ、普通だろ? 同級生だし……。今度、ジュンキが幹事で薬師寺さんたちと飲みに行くぞ。チュン(僕の名前は中岡レンで中だからチュン)来る?」


「それって、クラス会みたいな感じじゃない? だったらパスだな。場違い感が半端ねぇ」


 以前にこいつらとコンパに行って、格の違いを見せつけられて落ち込んだ。置いてけぼり感が凄いのだ。クラス会となれば……、部外者感に堪えられない。


 こいつらが悪いんじゃない。相手の女の子が僕の存在を認識しないのだ。


「クラス会と云うより、仲の良い奴らで飲みに行く感じだと思う。タクミも呼ぶ予定だから」


「タクミも? よくわかんないんだけど?」


「ジュンキ、タクミ、俺らの出身校は旭日高校、俺たちと同級生のジュンキの彼女のユウナと薬師寺さんは大安寺高校で、タクミを紹介してほしい女子大生と高校時代の同級生だということだ」


「はあ~っ、結局、お前ら旭日高校と薬師寺さんたち大安寺高校と地元高校同士のコンパだろ? 俺みたいな県外出身者はお呼びじゃないだろ?! 地元の話で盛り上って、話も合いそうにないし、人数だって3対3でちょうど良いじゃん」


「それがさ、タクミの彼女が付いてくるんだよ。いつものことだけど……」


「ああっ、ナオミさんな。天野に行くなとは言わないけど、どこでも付いてくるからな」

「まあ、ナオミにしたら「束縛はしてないよ」アピールなんだけど、俺たちからしたら、仲良しアピールだもんな。

 あの二人、高校からだぞ。ナオミから告ったけど、今はタクミの方がぞっこんだな。そういうわけで、男が一人足りない。チュンも満更じゃないんだろ。さっき、テレビに映っていた薬師寺さんをじっと見てたし……。俺ら4組とチュンの3組は必修授業が合同だから、知り合っていた方が有利だろ」


 確かに、僕は3組だけど、4組の連れが多い。ただ、ノートとか単位取得には役に立たなそうな奴ばかりだ。知り合っておくのも悪くない。僕そういうふうに自分に言い訳をした。


「確かに……、行ってみてもいいか?!」


「悪いな。お前は、こういうのはあまり好きじゃないだろ? 」


「……」

 いや、知り合って1か月余り、僕の何を知っているって云うんだ。僕はコウキに無言で睨み返した。

「やべ、もうこんな時間だ。そろそろ帰るわ」

 男が朝帰りしたって、親が責めるわけはないのに……、どうやら、僕の目つきが悪かったらしい。 

 コウキはそう云うと、そそくさと玄関から出ていったのだ。



 ごめんなさい。切りが悪くて短くなりました。


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