“世の中は、金があったらなんだってしていい! 金がある奴が勝ち組なんだ! ” 社長、やり過ぎです!
僕の働く会社の社長が、僕によくこう言う!
“世の中は、金があったらなにしてもいいんだ! 金がある奴が勝ち組で、
金がない奴は負け組だ! お前も勝ち組になれ!”
僕はこの社長の付き人といいますか、、、?
いつも社長の隣には僕が居ます。
まあ、これでも僕は社長に信頼されているのでしょう!
ただ、この社長! “やり過ぎなんです!”
金に物を言わせて、やりたい放題!
・・・つい最近も、行きつけの高級クラブに行って新人の若いホステスの
お姉さんの胸を不意打ちに揉む。
勿論! お姉さんは、“キャー――”と叫んだし。
お店のママも直ぐに駆けつけたが、社長だと分かると? ママが新人の
ホステスの女の子にこう言った。
“このひと、病気だから許してあげて!”
それでも、その子は納得していなかったのだろう。
次の日、その新人の若いホステスの女の子は辞めたと僕は聞いている。
もう一つ、ここの高級クラブの話をすれば、、、?
どうやら、社長が気に入ったホステスの女の子がデキたらしく!
ここでもまた、“金に物を言わせて、やりたい放題!”
あからさまに、その女の子にだけ! “可愛いを連発! 店で一番高い
ワインを入れて”女の子の連絡先や仕事が終わった後、二人で飲みに行か
ないかとしつこく口説いていたのは、僕もお店に居たから憶えているが、
その後も社長から気に入ったホステスの女の子にLINEで好きだ会いたい
と言って、相当ホステスの女の子に嫌われるぐらい付き纏っていたと思うが、
上手くいっていると僕は思っていた。
でもある日、社長が真剣な顔で僕にこう言ったんだ。
『“どうやら、彼女に子供がデキたらしい! 子供をおろすように彼女に
お前から言ってくれないか? それとこれ! 300万円ある、これを彼女
に渡してくれ!』
『えぇ!? 本当にこれでいいんですか、社長?』
『いいに決まってるじゃないか、金も貰えるんだぞ!』
『・・・わ、分かりました、僕からその子にお金も渡しておきます。』
『頼む!』
『あぁ、はい。』
・・・当然だが、僕が彼女に会いに行って社長に言われた通り話すと?
凄い剣幕で彼女は怒りだした!
『何言ってんのよ! “自分の子でしょ! おろせって、そんな簡単な
事じゃないじゃない! いつだって女が損するのよ! お金なんか要ら
ないわ! あのバカとは別れてあげる! もう二度とお店にも来ないで
ってそう貴方から、あのバカ男に伝えてくれる?”』
『・・・あぁ、はい、分かりました。』
『“私、選ぶ男を間違えたみたいね。”』
『そうみたいですね、僕がこんな事を言うのもおかしな話ですが、、、
“ウチの社長は心底クズですよ!”』
『うふふ、ありがとう! そう言ってくれるだけで私も救われるわ。』
『じゃあ、今度こそ! ステキな男性を見つけて幸せになってください。』
『そうね、そうするわ!』
最後は彼女も納得してくれ、何か吹っ切れた清々しい顔をしていた。
僕は社長に彼女が子供もおろして、別れる事も承諾したと伝えると?
嬉しそうな顔をして、“新しい高級クラブをまた見つけないといけないな”
と言った事を今でも忘れられない!
あんなにニコニコして言える言葉じゃないと僕は思ったからだ!
相手の女性に申し訳ないと思わないのか、、、?
彼女は苦渋の決断で、“子供をおろす事を決めてくれたと言うのに。”
また次、好きな女の子を見つければいいとぐらいにしか想っていない
この社長に僕はこのまま着いて行っていいべきなのか?
・・・それから数日後。
『また頼んでいいか? 今さっき、車で轢き逃げをしたんだ!
轢いた相手がどうなったか見に行ってくれないか?』
『えぇ!? “轢き逃げを社長がしたんですか?”』
『そうだ! 頼む、場所は○○の○○だ! 今すぐ確認して俺に直ぐに
報告してほしい!』
『・・・わ、分かりました。』
『頼む!』
僕がその場所に行った時は、もう既に警察や救急車が来ており人だからり
もできていた!
この状態で、僕が何かできる訳でもない!
流石に、社長が轢いた相手が死んでいたら?
社長はどうするのだろう?
『社長! 既に人だかりができていて、近づける状況ではありません。』
『・・・そ、そうか、』
『“どうしますか?”』
『“もし? 相手が死んでいたら? お前が轢いた事にしてくれないか?”』
『えぇ!?』
『10年ほどで、ムショから出て来れるように俺が、金に物を言わせてやる
から頼む!』
『・・・そ、そんな、僕は、』
『大丈夫! 俺の言う事を聞いていれば、問題はない!』
『・・・・・・』
正直、この段階で僕は社長に着いていけないと強く感じたんだ!
だから僕は、社長から離れる事にした。
会社も辞めて家も引っ越して、社長の知らない場所に......。
“あのバカ社長にはもう着いていけない!”
・・・次の日。
『ニュースです! 昨日、○○の○○でひき逃げ事件が起きました。
轢いた男は、松井雅彦44歳、某会社社長、今日の朝、この男の会社に、
警察が数人で押しかけ逮捕しとの事です。 では次のニュースです、、、』
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




