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3 密猟者たち

 早朝のリエイルの森はとても静かであり、いつもは穏やかな鳥のさえずりと、木々の擦れる音と、虫たちの小さな鳴き声しか聞こえない。

 しかし、この日だけは違った。

 森のある場所に、六人ほどの男たちがいた。

 彼らは短剣やら槌やらを振り回して、大声で騒いでいる。

 森が心地の良い静寂の音を(かも)し出しているなか、彼らの声はそこらじゅうへ響き渡った。


「まさか本当に成功するなんてな!」


 全員が同意するように声をあげて笑う。

 そうして、そう言った彼自身も笑いながら短剣を振り上げて足元にへたりこんでいる妖精にこう言った。


「ごめんなぁ、人間の間じゃあ妖精の羽根ってのはよ、そりゃもう高く売れるんだ。俺達最近は金に困ってて、生きてくのでやっとなんだぜ。だからこれも仕方ねぇのよ」


 彼は言い方ではほんの少しくらい申し訳なさを感じているように言うが、その口調からは嘲るような本心が丸見えであった。

 それを聞いた周りの男たちは耐えられずに吹き出す。

 ドッと全員が笑いだし、その視線はまた地面に這いつくばっている妖精族の男性に注がれた。

 彼のどこも出血はしていない。

 ただ、身体中を殴打された跡があり、痛ましい光景であることに違いはなかった。

 彼は見かけからして屈強そうで、一見するとまともな武術の心得もないようなこの男たちに負けそうな出で立ちなどしていない。

 しかしそれならどうしてこのような状況に陥っているのか。

 その理由は、男たちがわざわざこんなにも早朝に森に入ってきたことが関係している。

 彼らは寝ぼけ眼で出歩く妖精を狙い目に不意打ちを仕掛けたのだ。

 男はニヤリと笑うと、右足を思いっきり羽根の生えた背中に乗せて踏みつけた。


「おいおい、羽根に傷がついたらどうすんだよ」


 他の男が少し真面目に口を挟んだが、彼は構わず踏み続ける。


「簡単に傷がつくようなもんが素材として重宝されるかよ」


 そう言いながら、彼は痛めつけ続けた。

 そして、周りの男たちは笑うばかりだった。


「なぁ、お前のは特に立派だから、丁寧にその背中から削ぎ落として市場に出したら、いくらになるんだろうなぁ」


 そうやって語りかけてみても、妖精は呻き声を出すばかりになって、何も話さない。

 試しにもう一度力強く踏みつけてやるが、情けなく痛みに喘ぐだけだった。

 もう物言う気力すらないのだ。


「おい、その辺にしておけよ。死んじまったら奴隷商に売れなくなるぜ」


 何人かがまた口を挟む。


「ちぇっ、そういやそういう話もあったな。おいガキ、さっさとやっちまえ」


 男は注意されて少し悪態をつきながら、足をどけた。

 そして、自分たち集団から少し離れて、大木の傍で縮こまっている少年を大声で呼んだ。

 それは半ば、罵声を浴びせるかのように。

 少年は怯えているような、しかし強気に彼を睨むかのような表情でいる。

 しかしやがて言われた通りに妖精の傍までくると、恐怖で体が強ばった。

 男からその手に持っていた短剣を渡され、彼は深呼吸する。

 羽根を削ぎ落とすのは彼の役目なのだ。

 短剣を持つ手が震えた。

 人間どころか、動物すら手にかけたことがないまだ幼さがあるこの少年には、今からやろうとしていることは残虐すぎるのだ。

 しかし、彼の立場ではやらざるを得ない。

 早く済ませなければ、怒られてしまうだろう。

 そうして、自分もこの妖精のようになってしまうかもしれない。

 もう傷だらけになった体をなんとか隠して、なんの稼ぎもないまま病で寝たきりの母親のいる家にのこのこと帰るなんていうことはしたくない。

 そう思うと、なんとか決心がついた。

 彼は左手を刃を入れるところの横に置き、今から起こることが見えないように目をつぶった。

 そして心変わりしないうちに、さっさと剣を振り上げ、振り下ろした。

 ついにやってしまったんだ。

 彼は自身の心臓が凍りついてしまったかのような寒気に襲われた。

 そうしてその後は、そこから身体が動かなくなってしまったみたいに何もすることができなかった。

 しかし、それも束の間、背後で先程の男が突然叫び出し、彼は驚いて身体をぶると震わせる。

 振り返ると、男は物凄い形相をして彼を睨んでいた。


「てめぇ、やりやがったな! どういうつもりだ!」


 男がもう一度叫ぶ。

 しかし、少年からすると何を言っているかわからない。


「お、俺は何もしてないよ……」


彼は自分の発言が信じられないのではないかと恐れていたが、また周囲の他の男たちも同様に困惑している様子だった。


「おい、何があったんだよ」


 困惑していた一人が訊く。

 すると、再び男は大声で言い返した。


「馬鹿言うな! あいつが持ってた短剣が俺の方に吹っ飛んできて頬を(かす)めたんだ。お前たちも見てただろうが!」


 彼の頬には先程無かったかすり傷が出来ており、そこからゆっくりと血が垂れてきている。

 確かに短剣が頬を掠めたというのは本当のことのように思えるが、しかし誰もそれを見ていない。

 それはあまりにも素早すぎたのだ。

 そして少年にとっては、まだ短剣は自分の右手に握られていた。

 そのはずだった。

 手のひらを広げてよく確認すると、先程まで持っていた短剣はただの木の枝に変わっており、本物はどこかに消え失せてしまっていた。


「ほらみろ! アイツは持ってないぞ! どうやったか知らんが、後ろ手に投げてきやがったんだ!」


 男が指をさして叫んだ。

 そうすると、確かに少年の手から短剣が消えている。

 男は言う、少年は背後に向かって短剣を投げたのだ。

 他の男たちもそれを信じた。

 そして、次の瞬間には一斉に少年に飛びかかろうとしていた。

 だが、それはまた突然の出来事に遮られる。

 

「イテェッ! なんだ一体!」


 ある男がまた叫んだ。

 そして、そこから連鎖するように、他の男たちも痛みを訴えて叫び始める。

 何かが素早く彼らの周りを飛び回っている。

 あの短剣だ。

 少年から見て、目に捉えきれぬそれはきっとそうなのだと思われた。

 短剣は素早く男たちの身体を掠めて飛び回り、彼らの皮膚を裂いていく。

 そして、数秒して終わったかと思うと、木々の隙間から声が聞こえてきた。


「妖精と精霊の住む平穏なこの森に心の根まで腐ったような人間が一体何をしに来たの? 一体どんな大義名分があって私の仲間を傷つけているのかな? 何事もしない善良な人間なら森に立ち入っても文句は言わないです。けれど、これ以上仲間を傷つけられては貴方たちのことは生かして返せないかもね」


 可愛げのある、しかし芯のある少女の声が響いた。

 それは静かな森の中で不気味に木霊し、男たちにとっての恐怖を助長させた。

 そして、その意味を理解してか、ただ得体の知れない声に怖気づいたのか、男たちは情けない声を出しながら走って逃げていく。

 残されたのは恐怖のあまり足のすくんでいる少年と、気を失っている妖精だけだった。

 少年は怯えきっていた。

 このままだと自分は殺されてしまうかもしれない。

 逃げなければいけない。

 しかし、恐怖のあまり体が動かない。

 そもそも、逃げても助かるのだろうか。

 あの男たちは逃げ切れたのか。

 彼の頭の中で瞬時にその考えたちがぐるぐる回った。


 そうしているうち、獣道ではない方の、背の高い草が茂っている方から草を掻き分けて歩いてくる足音が聞こえだした。

 どんどんと近づいてきて、その音は少年を更に怯えさせる。

 きっと先程の声の主だろう。

 そう予想が着いた。

 いざ草むらから何かが出てくるという時、少年は息を飲んだ。

 声の主からすると、自分もまた男たちの仲間なのだ。

 どうなってしまうかわからない。

 そして、どうなってしまうかわからないからこそ、その恐怖に震えた。


「そこ邪魔だからどいて」

 

 先程と同じ声がそう言った。

 彼は、出てきたその声の主の姿に驚いて目を見開いた。

 白いローブを着ていて、腰のあたりまで金髪が伸びている。

 人間の彼からすれば見たことも無いようなキラキラした緑の瞳に、背には大きく立派な羽根が生えている。

 その羽根は、今彼の足元にいる妖精のものよりもずっと大きく、また丈夫そうだった。

 きっとこの妖精は凄く強いんだ。

 彼は今にでも殺されるのではないかと思って、その恐怖に打ち震えた。


「あの、聞いてます? そこからどいてって言ってるんだけど」


 少年は彼女が話しただけで再度驚く。

 そうして、言われた通りにしなければとすぐに立ち上がった。


「ご、ごめんなさい」


 言われるがまま、少年はその場を離れた。

 やっぱりこんな場所に来なければよかった。

 歩きながら、そう思った。

リエイルの森の普段人が立ち入らない奥地には妖精族が住んでいる。

 そんな噂は、もう随分と昔からされていた。

 そうして、そんな森の奥地に行って、高値で売れる妖精の羽根を密猟しようと試みている集団がいることを彼は知っていた。

 悪いことなのはわかっていた。

 それに手を出してしまったら、もう後戻りはできないだろうということも。

 しかし、街にはもう彼を雇ってくれる人はいないのだ。

 だからそれを思いついてからは、すがるような思いでいた。

 どうなってしまってもいいと、我が身を捨てる思いでここにきた。

 けれども今になってみると、彼の心中は後悔の念でいっぱいになっていた。

 振り返って、妖精の方を見る。

 すると、彼女は少年のことなど気にも留めておらず、その場にしゃがみ込んだ。

 そして、倒れている妖精の背中に手をかざす。

 数秒、黄色い光があたりを漂った。

 少年は驚いて目を手で覆ったがそれが消えた時、彼の体にはなにも影響はなかった。


「ロイさん、大丈夫ですか」


 彼女は気がついた様子のロイに肩を貸してやると、立ち上がらせた。

 

「……あぁ、すまないルミナス。俺は一体なにを……?」


「もう……今はそんなことはいいから、祈祷院へ行きましょう。傷を治さないと」


 少年は驚いた。

 ルミナス、彼女が先程使った黄色の光が輝く魔術には、確かに見覚えがあった。

 今よりもっと幼い頃。

 母が元気だった頃。

 彼が怪我をしたりして泣いていると、母が優しい声で唱えてくれた魔術である。

 きっとそうだ。

 彼はそう思った。

 そして、そう思った途端彼はなんだか泣けてきてしまった。

 涙が止まらなくなってどうしようもなくなった。

 自分が置かれている状況を改めて客観的に見ることができた。

 母の優しさや、今目の前の妖精たちが助け合っている光景、それらと比べて自分のしようとしたことの酷さに、悲しくなった。

 涙はずっと絶え間なく出てきて、止まらない。

 気を取られているうちに、足音はどんどんと遠ざかっていく。

 ルミナスとロイは、少年のぼやけた視界でも遠くへ行っているのがわかる。

 許してくれたのかもしれない、そう思うのも束の間、ルミナスは口を開いた。


「そういえば貴方――」


 少年は少しどきりとした。

 ルミナスは振り返って、明らかに彼に向かって話しかけてきていた。

 

「見るからにお金に困ってそうだ。これあげるから、もうこんなことしないでね」


 ルミナスは大きな袋を少年に向かって投げた。

 彼は慌てて、取り落としそうになりながらもなんとかキャッチする。

 袋はかなりの重さがあった。

 その上、中からは金属の擦れ合う音がする。

 これはまさか――彼は酷く驚いた。


「真面目な話、今回は許すけど二度目はないよ。じゃ私は行くから」


「え、ま、待って――」


「今度は悪い大人に騙されないように気をつけてください。それじゃ!」


 少年の呼び声も無視して、ルミナスは飛び去っていく。

 呆気にとられながらも、彼が袋の中身を見てみると、そこにはやはり何十枚もの金貨があった。

 助けられた。

 彼女の仲間を傷つけようとしたのに。

 彼の心の中に先程の悲しみとは違う、悔しさが湧き上がってきた。

 自分が悪いのに、怯えていてまともに謝罪もしていなかった。

 ただ震えているばかり。

 それでも彼女は境遇を察してくれて、何もしないどころか助けてくれた。

 とても心の広い対応をしてくれた。

 なのに、最後に感謝すらできない。

 それがひたすらに悔しい。

 そして、彼はまた泣きだした。

 自分の不甲斐なさが情けなかった。

 どうして自分はこんなことすら――そうやってひたすら自分を責めた。

 けれど、それは決して後ろ向きなことではない。

 この悔しさに涙を流した体験は、きっと少年を成長させるためのバネになってくれるだろう。

 しばらくした後、森を出ようと歩く途中、不意に吹いた爽やかな風に穏やかな表情で心地良さを感じていた少年には既にその兆候があった。



     ●



「ロイさん、どう? 気分は」


 ベッドに横たわるロイに、ルミナスは聞いた。

 

「上々だよ。ルミナスのおかげだ」


 体を起こすと、ロイは上機嫌な様子でそう言った。

 昨日は身体じゅうにあった痣はもうなくなっている。

 相当なダメージを受けたはずだが、妖精の治癒能力のおかげか、彼がただ単にタフなのか、後遺症もなく完全に回復していた。

 この調子だと、もうすぐ祈祷院から出られる頃である。

 そんな様子を見たルミナスは含み笑いを浮かべた。


「そう、じゃあこれは貸しってことでいいですね。今からなにやってもらうか迷うなぁ」


 少しニヤニヤしながらルミナスが言う。

 すると、ロイも大笑いして答えた。


「はは……まったく、ルミナスには頭が上がらないなぁ。俺より年下なのに頭も良いし魔術だって使えて、そのせいで俺が無能なんじゃないかとさえ思えてくるよ」


 そう言うと、ルミナスはまた意地悪そうな笑みを浮かべて言うのだ。


「うーん、まぁ、それに関しては事実ですしね」


 そんなルミナスの辛辣な物言いに、ロイはまた笑った。

 ルミナスもまた、冗談ですよ、と言って笑った。

 二人の間では、こういうやり取りが日常茶飯事であった。

 

 それからしばらく、二人は話題の移り変わるままに雑談を続けていた。

 内容はたわいもない世間話であったが、突然、ルミナスは話の真っただ中にあることを思い出し、あっと声を上げた。


「そういえばなんですけど……レイチェルさんが凄い怒ってましたよ。ロイのやつめ、人間の外道ごときに大怪我負わされてきおって、今度会った時は徹底的に――とかなんとか話してるところ見ちゃって」


 ルミナスは、茶化すような素振りは一切なく深刻な面持ちでそう言う。

 これに関してはあまり笑うような話題でもない。

 ロイも先程まで笑顔だった顔が一変し背筋が凍りついたかのような表情をした。


「俺、レイチェルさんに説教されるわけか」


 ロイは言いながらそのことを受け入れた上で絶望した表情になる。


「うん、お疲れ様」


 一瞬で絶望するロイを、ルミナスはただ慰めるだけだった。

 大人が少女に慰められている光景はなんとも不思議なものである。

 しかし、それだけ二人にとっては深刻なことだった。


 先ほどから二人の会話に挙げられているレイチェルは集落の最年長であって、自然とこの集落のリーダーのような存在でもあった。

 威厳があって誰に対しても分け隔てなく厳しい妖精だ。

 その厳しさたるや、尋常ではない。

 例えるなら、彼女がする説教は朝始まっても気がついたら日が暮れているレベルである。

 そういうこともあって、流石にレイチェルに説教されるともなると、茶化しは抜きにして可哀そうになって慰めが始まってしまうというのがこの集落の通例のようなものだった。

 しばらくの間、落ち込むロイを慰めていたルミナスだったが、ふと外の様子を見てみると陽が上まで登っていることに気がついた。

 彼女は他にとても大事な用事があった。

 もちろん、自分より年上の大人を慰めるよりもずっと重要なことである。

 だからルミナスはまだ落ち込んでいる様子のロイを(かえり)みずに扉を開いて、悲しそうな顔をしている彼に、お大事にしてくださいね、と言うと別れて部屋をあとにした。


 短い廊下に出てきた彼女は途端に焦っているように表情を変える。

 それは決して穏やかでは無いものである。

 彼女は少しの間深呼吸する。

 しかしそれでも心配なのか、途中で広間まで行くと、ネフェリライネ神とその光を受けた神々の像の前でお祈りもした。

 妖精たちの祈祷院とは、神に祈りを捧げて癒しの力を授かる為の場所である。

 その癒しの力を授かることで、怪我人を治すことができ、またそれは病の治療にも効果があるのだ。


 彼女はこれから行こうとしている場所に入るのにとてつもなく緊張している。

 緊張しているから、先程みたいに深呼吸してみたり神に祈ってみたり、今はある部屋の前で自身の胸に手を当てて、どう考えてみても早すぎる心臓の鼓動を聞いている。

 少しの間、さっきの祈りが効いてこの緊張を和らげてくれないだろうかと思ってみたりしたが、何故かこういう時に限って神は彼女に対して無慈悲なようであり、その後もずっと緊張したままだった。

 そうして諦めた彼女は、意を決してその部屋を訪れる。

 そこはロイがいた先程の部屋よりも二倍くらい広く、ベッドが一つだけ置いてある。

 そして、長い茶髪を後ろ手で編んでいる女性がそこにいた。




――――――――――




 自然との関わりが深い妖精は基本的には他の種族が寄り付かない森や山の中に集落をかまえている。

 決して個体数が少ない訳では無いが、国家を形成していることはあまりない。

 文明があまり発展していない原始的な生活をしているように思えるかもしれないが、意外にも彼ら独自の文明は築かれているようである。

 また、背に生えている大きな羽根は空を飛ぶために使われるだけでなく、精霊たちとの会話に重要であると言われている。

 未だ原理は解明されていないが、この羽根があるからこそ妖精と自然との結びつきは強いのだと言っても過言では無いようである。

 人間との関係は中立であることが多く、森などに住む妖精が人里に現れることは珍しい。

 また、人と妖精では言語構造が異なっているため、コミュニケーションがとれないことが多い。

 しかし、分かり合えていないわけではなく、他の種族と比べると相互理解は深い。

 人間と友好だった妖精がいたことも記録されているため、一概に全ての妖精が中立であるともいえず、加えて敵対的なものも滅多に居ない。

 信仰する神々に関しても我々と似通っているところがあり、ネフェリライネやその光を受けた神々を信仰している。


 こう似通っていても、未だに彼らへの差別や羽根を狙っての密猟が起きることもあるので、我々が意識を強め理解を深めていきそれらは無くしていくべきだろう。

 それに、いずれにせよ言語の壁さえ無くなれば人間との友好的な交流も増えそうなものだ。

 

テーヌス・エルカリア著『異なる十種族の成り立ち』から抜粋

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