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燃える絵
太陽は直彦に抱きつくと
「今日、お父様にお会いできるって月君から誘ってもらったの」
と告げた。
隆はびっくりしている直彦に笑いながら
「最初は親父も嫌な顔をしていたけどな」
太陽がいくって笑顔で言ったら折れてた
と囁いた。
直彦は微笑むと太陽を抱き締めながら
「そうか」
と告げた。
実の娘でありながら会うことが制限されている直彦にとって太陽と会うことはこの上なく嬉しいことなのだ。
春彦も太陽の頭を撫でながら
「ありがとうな、太陽ちゃん」
と告げた。
太陽は春彦を見て
「太陽、春彦お兄様にも会えて嬉しいです」
と言い
「お父様が話をしている間は月君と花畑を見る約束をしているの」
と告げた。
直彦は「そうか」と言い月を見ると
「月君、太陽をよろしく頼む」
と告げた。
月は頷いて
「はい」
と答え
「行こう、太陽君」
と手を繋いで立ち去った。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




