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コンティニュー・ロール  作者: 如月いさみ


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82/126

共に歩む愛する人

絢華は允華を見ると

「んー、パワーアンドバランス」

と言い

「団体でも個人でも力を持っているモノが拳を振りかざすとね」

と呟いた。

「善も悪も…狂っちゃうし」


允華は頷いて

「そうだね」

けどそれを覆そうとする力がいつかは発生してそれは壊れると思いたい

「その時にどれだけ混乱なく…壊していくかかなぁって」

と空を見上げた。


絢華は不思議そうに見て

「まるで歴史の話だよね」

と言い

「まあ、私たちには関係ないけどね」

と笑った。


允華は曖昧に笑んで

「そう…かな」

と呟いた。


今、兄の元たちはそれをしているのだ。

日本を支配していた特別な家系を如何に混乱なく特別で無くしていくのか。


允華は「歴史か」と呟き

「考えたら江戸時代から明治に移行する時の廃藩みたいなものか」

とぼやいた。


絢華は不思議そうに允華を見て

「廃藩置県の話?」

と聞き

「諸大名が反乱しないようにしないといけなかったから藩主の財政が目減りしないように当時藩独自で使っていた通貨の価値を計算して明治政府のお金に置き換えたって話とかあるわね」

と告げた。

「ほら、渋沢栄一とかの歴史小説で出てくるでしょ?」


允華は目を見開くと

「…港川さん、凄いね」

と言い

「なるほど、持っている資産が目減りしないように価値を計算して補填するか」

と呟いた。


自分は兄の手助けはしたいがどうすれば良いのか全く分かっていなかった。

だが、確かに徳川幕府が倒壊して藩から県に変わる時に大きな混乱はなかった。


それは藩主が許容できるだけの財産などの移行がされたからだ。


絢華は小さく笑って

「白露君は…普通の人と違うみたい」

と言い

「まるで白露君自身が廃藩置県をするみたいに考えるのね」

と告げた。


允華は足を止めて振り返った彼女を見ると

「…一緒に…してくれませんか?」

と告げた。

「港川さんの深くて豊富な知識が必要なんです」


絢華は驚いて允華を見つめ

「どういうこと?」

と聞き返した。

「小説、ネタじゃないわね?」


明らかに冗談や酔狂で言っている訳ではないことが分かるからである。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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