共に歩む愛する人
晟は二人を見ながら
「本当に悪かった」
お疲れ、今日はもうタブレット立ち上げないから
とハハッと笑った。
允華は小さく笑って
「多分、今日はもう大丈夫じゃないかな」
と言い、絢華を見ると
「あ。雨さんをボコるのだけはやめてあげてください」
と告げた。
絢華はんーと考え
「わかったわ、約束はできないけど善処はするわ」
と答えた。
加奈子はメモを取り終えるとテーブルの上のパスタを見て
「さあ、食べましょ」
せっかく美味しいパスタの店なんだから
と告げた。
4人は雑談を交えながらパスタを食べ終えると今度は上野の駅前のケーキ屋さんで落ち合うことを決めてそれぞれ自由行動で別れた。
晟と加奈子は允華と絢華と別れて、こっそりと二人の後ろに隠れながら付いていったのである。
晟は親友の恋が上手く行くようにと。
加奈子は大切な担当作家と付き合う女性を偵察する為に、であった。
允華と絢華は緑が鮮やかな桜並木の下を歩きながらノンビリと会話を交わした。
絢華は緑を見上げながら
「でも、考えられるわよね」
と呟いた。
允華は不思議そうに
「何が?」
と問いかけた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




