共に歩む愛する人
絢華は困ったように
「今日のこと日和には言ってるのよ」
と告げた。
允華は驚いて
「雨さんに?」
と聞いた。
晟は反対に
「え?允華は雨さんのこと知ってるのか?」
と聞いた。
允華は頷いて
「前に事件で少し…それにゴッポさんのことでも」
と告げた。
そう言っている間に雨が
『雨:ロール君、デート中にいいのかーい?』
と声を掛けてきた。
それには晟が
『コンティニューロール:俺はプラです(/・ω・)/楽しんでまーす』
と答えた。
横から加奈子が
「これがそのゲームね」
と呟いた。
雨こと天村日和は警視庁の資料室で目を見開くと
「ん?テリ君とデートと聞いていたんだが」
何故そこにプラ君が?
と呟いた。
それに隣でデータを打ち込んでいた西野悟が
「天村さん、妹さんのデートの邪魔は止めてあげたらどうですか?」
と困ったように告げた。
日和はそれに
「妹ではない」
ときぱっと告げた。
「けど、まあ、妹みたいなものだから余計にな」
悟はふぅと溜息を零した。
「絢華ちゃん可哀想に」
日和はフムッと呟くと
「ちょうどいい、序でに事件を解いてもらおうか」
と呟いた。
悟は「ノー!天村さん、めっちゃ馬蹴り!」と心で叫んだ。
日和は指先を動かした。
『雨:丁度いいから探偵君、推理タイムだよ』
それに晟は目を見開くと允華をぎこちなく見た。
「ごめん」
允華はフッと力なく笑むと
「良いよ」
と答えた。
絢華はハァと呆れたように
「日和…今度会ったらボコる」
と呟いた。
加奈子はハッとして
「これって、ネタに仕えるかも」
と携帯で画面を取り始めた。
編集者根性が津村隆レベルへとアップしていたのである。




