共に歩む愛する人
絢華は「じゃあ、私の方が一つ下かな」と言い
「私、アメリカでスキップしてるから20歳だよ」
とさっぱり答えた。
允華は目を見開くと
「えっ!マジで?」
と驚いた。
絢華は頷いた。
「私、父が12歳で死んでその時に母と母の実家のアメリカに行ったの」
そこでハイスクル―ルとカレッジと飛び級して16歳で卒業して母が亡くなって
「18歳で日本に帰ってきたの」
その時に語学も出来るしカレッジ出ていたし
「それで国立図書館に就職したの」
允華は静かに微笑むと
「そうだったんだ」
と言い
「俺なんて何もできなくて立ち止まってた」
俯いて
と呟いた。
絢華は允華を見つめ
「そうなんだ、でも今は違うでしょ?」
推理小説書いて
「面白かったよ」
と告げた。
允華は頷いて
「色々あって…立ち止まっていたらダメだってチャレンジするようになって」
先生のアルバイト初めてから変わった
と告げた。
絢華は「先生?」と聞いた。
允華は頷いて
「夏月先生」
と告げた。
絢華は「ああ」と言い
「春彦君のお兄さんね」
夏月直彦…小説家ね
「ジャンルは恋愛モノで推理モノも時折書く作家」
代表作は一輪挿しの恋人
と告げた。
允華は笑って
「流石」
と答えた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




