共に歩む愛する人
加奈子はゲームの事は全くわからないのだ。
驚いたように二人の遣り取りを見つめ、允華に
「ごめん、私…わからないくて」
と囁いた。
允華はんーと考えると
「ほら、加奈子さんと晟が初めて会った時に俺に飛びかかって泣いたこと覚えてます?」
と聞いた。
加奈子は頷いて
「覚えてる、すっごく怪しくて…ドン引きしたあれね」
と告げた。
允華はププっと笑うと
「アレ、そのギルドっていうゲームのチームが解散したからなんです」
その話です
と囁いた。
絢華はクスッと笑うと
「やっぱり泣いてたんじゃん」
と告げた。
晟は「あの時はな」と答え
「茂由さん、彼女はその時のギルドでゴッポって名前だったんです」
と告げた。
絢華は笑顔で
「宜しくお願いします」
と告げた。
加奈子は戸惑いつつ「わからないけど、分ったわ」と答え
「それで?上野公園?」
と聞いた。
晟は慌てて
「はい」
と答え
「允華、行こうか」
と歩き出した。
允華も頷いて
「そうだね」
と答え、歩き出した。
そして、晟と加奈子の後ろを絢華と並んで歩くと
「それで、あれから春彦君とは?」
と聞いた。
絢華はそれにハッとすると
「あ、そうだ」
テリ君に言わないといけないことがあったんだ
と言い
「あのね、デビさんとスイフィさんも春彦君と知り合いになったの」
それで
「デビさん科捜研から海埜探偵事務所へ鞍替えしたの」
スイフィさんは海埜探偵事務所、というか、春彦君のマネジメントすることになったの
と告げた。
允華は驚いて
「え?マジで?スイフィさんのことは春彦君から聞いてたけど」
というかどこでどんな繋がりが
と呟いた。
絢華はうーんと考えながら
「デビさんは海埜七海さんって人から引き抜かれたと思う」
科捜研だとどうしても外部での手伝いは出来ないからね
「私も声掛けられたんだけど私の場合は図書館司書の方が良いし」
その方が春彦君の力になれると思うんだ
と告げた。
「白露君も調べたいことがあったら声掛けて力になるよ」
允華は頷いて
「ありがとう」
と答えた。
「小説書くのにお願いするかも」
絢華は笑って
「もちろん、OKよ」
と告げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




