表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
65/126

推理作家への挑戦状

晟は目を見開くと

「まじで!?」

と告げた。


允華は頷いて

「うん、だからただの悪戯でこの人形を遣うのはなぁって思って」

と傘を開いた。


そして逆さまにして

「長寿の女は二つ目の曲がり角で待つ」

と書かれている文を読んだ。


允華は人形と傘を木箱に入れて

「次のところは分かったから行こうか」

と晟と加奈子に告げた。


晟と加奈子は同時に

「ええ?」

と声を上げた。


允華は階段を下りながら

「長寿の女は恐らく段が一番多い108段の男坂と対になってる女坂で恐らく二か所曲がっているんじゃないかと思う」

と告げた。

「行ってみないと分らないけど、近いから時間はかからないし」


晟は頷くと

「了解!」

とダーと駆けおりた。


そして、三人は待っていた歳三の元に行くとトランクに木箱を乗せて次の場所へと急いだ。

明神男坂女坂から丁度JR御茶ノ水駅を挟んで反対側に男坂と女坂がある。


歩いても20分程度の距離だ。


歳三は女坂の登り口にあるコインパーキングに車を入れると

「じゃあ、行ってきてくれ」

と蛇行した階段坂を見上げて告げた。


允華と晟と加奈子は

「「「はーい」」」

と答え階段を登った。


加奈子は允華を見ると

「二つ目の曲がり角だったわよね」

と告げた。


允華は頷いて

「そうだね、だからあそこ」

と指を差した。

「ちゃんと蛇行してて良かった」


晟は笑って

「確かに直線だったらハズレじゃん」

と告げた。


三人は二つ目の曲がり角…少し広い踊り場に来ると女坂と書かれた道標の横に置かれた木箱を見つけた。


やはり同じように人形の入った幅25cm長さ40cmそこそこの大きさのモノであった。

晟は腕を組むと

「やっぱり、人形だったな」

と呟いた。


允華は木箱を開けて同じように置かれていた封書から手紙を取り出した。

『推理作家に挑戦状 報酬はこの人形と中の物です。貴方を自由にしてください。ただし最後の木箱には書かれた場所と時間に行かないと本当の人間が入ります』


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ