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コンティニュー・ロール  作者: 如月いさみ


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25/126

直彦の秘密

允華は白露家の次男である。

特別な家系についてはある程度知っている。

つまり、秋月家についても少量の知識だがあるのだ。


允華は直彦に

「その、俺達に言って良かったんですか?その話」

と聞いた。


直彦は頷いて

「ああ、夏月家に出入りしているので知っておいてもらった方が良いと思ってな」

少し九州の方で気にかかることがあるから

と告げた。


晟はちらりと允華を横目で一瞥しただけで口を噤んだ。

加奈子も少し考えて

「分からないですけど、分かりました」

と答えた。


詳細は分からないが、九州で気にかかっていることが余り良くない事であることを理解したということである。

同時に直彦の出生について今聞いたことは他言しない方が良いということである。


直彦は三人がある程度理解したと判断すると

「さて、茂由君」

お昼ご飯楽しみにしているからな

とにっこり笑いかけた。


加奈子は笑顔で

「はい!任せてください!」

と答えた。


晟も敬礼すると

「じゃ、俺は茂由さんのアシスタントで頑張ります」

と告げた。


允華はむ~んと悩むと

「俺は」

と言いかけると、隆が晟のタブレットを見ながら

「あー、允華君は恐らく推理タイムじゃないのかな?」

と告げた。

「タブレットの画面に雨って人が歌ってるぞ」


…。

…。


「「歌~!?」」

と晟と允華は同時にタブレットの方へと走った。


加奈子は笑って

「晟くん、ご飯は私に任せて推理タイム頑張って」

と告げた。


直彦も笑って彼らを見送り、絵を見つめた。

「春彦、お前の部屋はちゃんとあるからな」

いつでも帰れる場所はあるから

「無理をしないで帰れるようになった時に帰ってこい」


そう、島津家の次男として挨拶をした以上は早々簡単に帰って来れないことは直彦にも分かっていたのである。


離れていても。

血は繋がっていなくても。


それでも直彦の中には春彦との強い絆の確信があったのである。


允華と晟はタブレットの前に座ると画面を見た。

確かに…雨は歌っていた。


『雨:ヤポーヤポー呼んでるよ~待ってるよ~(^o^)p~♪』


…。

…。


允華はそれを見て

「なんて言っていいのか」

と苦く笑った。


晟は困ったように

「きっとログイン放置だったからだ」

と言い、タブレットに指を伸ばした。

『コンティニュー・ロール:お待たせしました(/・ω・)/放置すみません』


雨こと天村日和はチャットが入ったのを見て

「お、用事が済んだみたいだな」

と言い

『雨:大丈夫かい~(^o^)p~♪』

と返した。


晟はそれに

『コンティニュー・ロール:はい(/・ω・)/』

と打ち込んだ。


日和はファイルを捲り

「よし、頼むぞ」

と言い打ち込んだ。


『雨:探偵君、推理タイムを始めるよ』


推理タイムの始まりであった。


最後までお読みいただきありがとうございます。


続編があると思います。

ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。

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