24年前の暗号
それに日和は軽く口笛を吹いて
「やはりわかるんだ。一目で」
と呟き
『雨:その通り、平成10年3月25日午後4時半に福岡県の大濠公園で爆発があった。幸い人がいない場所だったので怪我人とかは出なかったがその後二枚目のこともあって周辺を調べたが爆発物は見つからなかった』
と告げた。
允華は少し考え
「けど、市役所の総合案内のテーブルなら近付いたり貼ったりしているところが防犯カメラに写っているんじゃないのかな?」
と呟き
「晟、聞いてもらえる?」
と告げた。
晟は頷くと
「了解」
と答えて
『コンティニュー・ロール:市役所の防犯カメラには写ってなかったんですか?』
と打ち込んだ。
日和は資料を集めながらパソコンにデータ入力している西野悟に呼びかけた。
「西野、データの中に事件番号112034の防犯カメラ映像って残ってたか?」
西野悟は手を止めると
「少し待ってください」
とデータバンクにアクセスして映像データがあるかを調べた。
「あー、ありますね」
でも怪しい人いなかったんじゃなかったでしたっけ
日和は「そうそう」と言いながら映像を見ながら
『雨:防犯カメラに総合案内辺りの映像があるのはあるが怪しい人がいなかったんだが』
と告げた。
允華はそれに
「ごめん、『誰一人』総合案内にいなかったのか聞いてみて」
と告げた。
晟は頷くと
「了解」
と答え
『コンティニュー・ロール:それは総合案内に人っ子一人近付かなかったってことですか?』
と書いた。
日和は画面を見ながら
『雨:もちろん、市役所の総合案内をする女性はいたが変な来客はいなかったが』
と打ち込んで
「ん?」
と自分で声を出した。
…。
…。
「まさか」
と呟いた日和に悟が顔を向けると
「どうしました?」
と声をかけた。
日和は「そういうことか」と呟き
『雨:まさか、この女性が貼りつけた犯人…なのかな?』
と聞いた。
允華は「そう考えるしかないよね」と答えた。
「怪しくない人ほど怪しい」
晟はピーンと来ると
「そうか、物理的に出来るのはこの女性だけだよな」
と言い
『コンティニュー・ロール:その女性が怪しいみたいです』
と書いた。
允華は腕を組み
「問題は、何処を示しているか…だよね」
とチャットの文を見つめた。
「きっと背景の地図とー9も意味があるんだ」
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




