24年前の暗号
允華は区切りまで打ち終えると席を立って晟の横に椅子を置いた。
「つまり、爆破事件ってことかな」
晟は横に座った允華をみて
「多分な」
と答えた。
その間にも雨のチャットは流れた。
『雨:確かにテーブルの裏側に貼りつけられた封筒に二枚手紙が入っており内容が書かれていた』
允華と晟は同時に固唾を飲みこんだ。
『雨:一枚目が※ALMTMIWAHIAKVAFLAZNHNDNY※ ∠480:180 で日付けが+1となっていた』
『雨:二枚目が※NMILALAZNDDCILNDMNCTAZ※ ∠450:270 で日付けが+9119だった』
『雨:1枚目も2枚目も背景に九州の地図とー9が印刷されていた』
晟は腕を組むと
「…全く分からない」
と呟いた。
允華もまた顔をしかめて
「日時は分かるけど…場所が分からないね」
と呟いた。
晟は允華を見ると
「時間分るのか!?」
と聞いた。
允華はそれに頷いて
「多分一枚目は午後4時半だと思うけど?」
と告げた。
晟は「書いて良い?」と聞いた。
允華は頷いた。
「多分そうだから良いよ」
晟は固唾を飲みこむと
『コンティニュー・ロール:一枚目の日時は翌日の午後4時半ですか?』
と打った。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




