推理作家に挑戦状 USBメモリ編
允華は携帯を見せると
「つまり、15はJY15の高田馬場で1は一文字目でた」
同じように文字を拾い出していけば
「たかさご…つまり高砂駅」
と言い
「高砂駅の近隣にある中古車販売店か廃車置き場」
と告げた。
晟はそれに
「高砂駅ってこの近所だな」
と呟いた。
隆は「あー」と言うと
「ある、高砂中古車販売店が駅の向こう側に一件」
と告げた。
允華は携帯で高砂中古車販売店を検索し
「ここから歩いて15分程ですね」
行ってきます
と立ち上がった。
晟と加奈子も立ち上がり
「「じゃ、行ってきます」」
と允華と共に出て行った。
歳三は椅子に座ると
「今日は私も先生方と同じ留守番ですね」
と告げた。
直彦は笑みを浮かべると
「まあ、何が飛び出てくるか」
と呟いた。
允華たちはマンションを出ると駅の方へ向かい駅を抜けて反対側に出ると真っ直ぐ大通りを駆け抜けた。
その先に中古車販売店があった。
允華は中に入ると受付の女性に
「あの、白露と言いますが何か言付かっていませんか?」
と聞いた。
それに女性は
「お待ちしておりました」
と言い
「白露様ですね」
お電話で54番のファミリアを見たいと仰っていた
と告げた。
允華は「え…いや俺電話してない」と心で突っ込んだものの
「はい」
と答えた。
女性は笑顔で書類を手にすると
「どうぞ、こちらです」
と歩き出した。
車は白のファミリアで番号が張りつけられていた。
そう言う管理をしているようである。
晟は允華に
「マジで買うのか?」
と恐る恐る聞いた。
允華は周囲を見つつ
「…俺、免許持ってない」
と告げた。
「今まで必要性感じたことないから」
晟は心で
「確かに」
車が必要な時はお抱え運転手がいるもんな
と突っ込んだ。
女性は笑顔で
「走行距離も少ないですし、状態も良いですし」
値段の割には良品です
と告げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




