推理作家に挑戦状 USBメモリ編
直彦はそれに
「あいうえおに当てはめるというのもあるぞ?」
と突っ込んだ。
允華はう~んと唸りながら
「だとすれば」
せくなき
と呟いた。
「…数字だけならアルファベットやあいうえお、いろはと色々パターンがあり過ぎますよね」
暗号だとすればヒントあるはずなんだけど
隆はそれにハッとすると
「ジャンクヤード!じゃないのか?」
と告げた。
「東京都内で中古車販売の系列店の数が15あるうちの一号店とか?」
直彦は「なるほどな」と言い便箋を見つめ
「なるほどなるほど、ミステリー音痴にしては凄いヒントだが、違う」
と告げた。
隆は「直彦」とむーんと顔をしかめた。
直彦はフフと笑うと
「だが、凄いヒントをくれたのは間違いない」
と允華を見た。
允華は直彦を見ると
「先生、分ったんですか?」
と聞いた。
晟も加奈子も
「「ええ!?」」
と叫んだ。
歳三は「流石ですね」と呟いた。
直彦は允華に便箋を返しながら
「ヒントは隆の言った通りにJunkYardだ」
と告げた。
「あと、この便せんだな」
允華は直ぐに「あ」と言うと
「先生は覚えているんですか?」
と聞いた。
直彦は頷いて
「前に調べたことがあってな」
覚えてた
と告げた。
晟は慌てて
「何が?何を??」
と聞いた。
允華は携帯を出しながら
「黄緑の枠線…つまり環状線で黄緑色と言えば」
と告げた。
晟は「ん?」と目を見開いた。
允華は笑みを浮かべると
「それにJunkYardの頭文字JYは山手線の駅番号の頭の二文字」
と告げた。
加奈子は「あ!」と叫んだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




