燃える絵
直彦はそれに
「だから、調べるんだ」
もし燃えやすい素材で描かれていたら
「その絵の購入先を疑うべきだな」
と告げた。
晟はギョッと允華を見た。
「もしかして、火事じゃなくて…ってことを考えてるとか?」
允華は頷いた。
晟は「マジか、そんなことあるのか?」と呟きつつ
『コンティニューロール:テリはその燃えた木片と布を調べて欲しいと言ってます(/・ω・)/もしかしたら燃えやすい絵を飾っていたのかもしれないと』
と打った。
日和はそれを見ると目を見開いて
「燃えやすい絵?」
と言い
「そう言えば」
と調書をペラペラと捲った。
そして、じっと見つめて
「生き残ったのは当時高校生で夏季合宿に行っていた長男だったな」
と言い
「火事の数日前に絵を刷りかえられた…ってそれが火事の原因だって言ってたとか」
と呟いた。
「それが本当だったのか?」
悟は日和を見ると
「子供の言うことだったし、混乱していたからって話でしたよね」
と告げた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




