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燃える絵
允華は「へー」と言うと
「全然知らなかった」
と呟いた。
元は静かに笑むと
「春彦君の九州での情報を待ってからまた考えて行こう」
俺はお前の廃藩置県は良い考えだと思っている
「その現実的な手法を考える良い情報を彼は教えてくれると思っている」
と告げた。
允華は頷くと
「ん」
と答えた。
そして、允華は昼食を終えると成城学園前駅で泉谷晟と落ち合って夏月家へと向かった。
昼からのアルバイトであった。
と言っても、允華のしていることは自分自身のことである。
アルバイトと言うには申し訳ない状態であった。
ただ、直彦はそれに「気にしなくていい」というに留まったので言葉に甘えている状態である。
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




