燃える絵
「う~ん、俺はよくわからないけど…例えば極端な話だけど」
システムの管理から島津家と秋月家を外して且つ家系内の継承方法を変えれるんだったら
「特別な家系の人たちにどういう形が良いか話し合って変更すればOK?と思う部分もある」
あくまで極端な話だけど
それには全員が目から鱗であった。
いや、允華自身も目から鱗であった。
これまでシステムを破壊し特別な家系の解体ばかりを考えていたのだ。
形を変えて存続など考えてもいなかった。
静寂が広がった。
が、直彦が
「なるほどな」
と小さく呟いた。
「そう言う考え方もあるということだ」
ある意味、春彦は特別な家系に一番遠くて一番近い立場だからだろうな
隆も「そうだな」と呟いた。
「直彦も清美ちゃんのことで負の部分で特別な家系の当事者だった」
だが春彦君は本当に何も知らない状態で島津家へと入ったんだ
「冷静に双方からの目を持っていることになるな」
允華は「だよね」と言い
「俺は廃藩置県…つまりシステムのバックボーンを消す代わりにそれ相応の代償を特別な家系に一代限り与えて二代三代と進むごとに特別な家系と言う存在を消していこうと思っていたんだ」
と説明した。
「その代償についてはまだ模索中だけど」
春彦はそれに
「だったら…俺、九州に帰ったら友達に聞いてみる」
と告げた。
「システムの解体とか特別な家系の解体とかを前提としてではなくて」
特別な家系がこれからどうあるべきかを話し合うのは良いと思う
「九州は27年前に九州の全ての特別な家系が関係する事件が起きたから」
それを二度と起こさないためにも
「特別な家系同士がどうあるべきかを話し合った方が良いと思ってる」
その上でシステムをどうするべきかも話し合っていった方が良いかと思う
「地域ごとに違うから破壊するにしても地域ごとに一度は話し合った方が良いかと思うけど」
最後までお読みいただきありがとうございます。
続編があると思います。
ゆっくりお待ちいただけると嬉しいです。




