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着ぐるみ活動課 キグルミん  作者: リナッツ
3/3

デパートに現る、強盗犯!


「見てみて、すごくよくないこれ!」


「お~いいじゃん!」


たわいもない会話を楽しみながら、歩いている女性二人組

昼下がり夏のデパート、気温は48度と夏を感じるじりじりとした暑さ

五力の一人、知力が発明した熱を違う力に変える機械は

建物内に必ずないといけないが、デパートぐらいの電力を支えることができる。


「でもさ~それ暑くない?」


「それがね、冷却機能、飲料タンクそして防刃ついて、20キロ」


「重ぉ!!」


「冷却、防刃は何とかなったんだけど、飲料タンクがダメだったらしいよ。」


見た目だけいい失敗品を二人で笑う。

スマホを手提げバッグにしまい、近くのお蕎麦屋さんに入る。

寿司屋、焼肉などは、育成費用が高くなった今では高級品だ

お誕生日に寿司食いたい~と子供がいうような高さだが。


「由布子さ、また人質になったってね。」


「あ、みたみた。すぐ近くにいたぽいんだけど。」


「あんなに、捕まっておいて怪我してないの不思議なんだけど」


「警察の優秀なおかげかな?」


またまた、そう返して窓を見る。

上がガラスに覆われた吹き抜けのデパート

自分たちの向かいに人が空いている空間がある。


「あれ、もしかして事件起きた?」


「あ~そうっぽいね、まっ反対だし気にしないでいいね。」


「そうだね。」


追加のデザートでも頼むか、そう考えた時


「動くなぁ!」


突如として入ってきた者たちが、テーブル席に座っていた人たちから一人ずつ人質にした。

恐らくは人質に関わる人を残そうとしたんだろう。

人質としての価値はどれだけの人が関係しているかだ、

今も一人席の人は、すぐに店から出た。

当然だ、私も関係なかったらそうする。


「うがぁっ!」


関係してなければだが


「動いたら、すぐにやれ。じゃないとまた次動く奴が出るからな。」


「うっす」


「これに金詰めろ。」


強盗犯は、三人

金を要求している、リーダーらしき人物

私の友人を人質に取った、普通の体型している奴

関係ない中年夫婦の男性を人質にした、小太り奴

リーダーだけ明らかに慣れている、元警察官だろう。


「後ろのやつのどさくさに紛れて終えなきゃなんねぇ、早くしろ」


助けは来るだろうから、傷つかないことが最優先かな

っちこれが終わったら警察の助け遅かったってかいておこ。


「金を手に入った、ずらかるぞ。」


「人質どうすんすか?」


「人質は邪魔になる、置いておけ」


強盗犯は、人質を投げ捨て店の外へ行く。

友達の様子を見る、見たところ怪我などなく無事のようだ。


「あ~もう最悪!服汚れたじゃん!」


「人質になるなんて運悪いね。」


「絶対あいつら許さない、どこだあいつら。」


解放されてすぐに強気になれるところは、尊敬するべきか悩むな

つられて私も外へ出る前に会計をしておく、レシートをしっかりと取る。

カードは犯罪が多くなってからは、なくなって埋め込み式の人が増えた。

なんてことはない、忘れることがない、金銭のやり取りも簡単にできるから多くなったんだ。


これも、知力さんが作ったものだ。

【元があってのことだから、私が作ったんじゃない。ピースを埋めただけだ。】

流石が誰が作ったか分かんない時に入れられる名前一番はいう事違うわ。


外を出た私は、人だかりを抜けて

周りを見て止まっている友人に声を掛ける。


「どうしたん?」


「いやぁ、さっきの奴ら捕まったなって。」


「ほんとぉ、はやいねぇ」


ほら、と指を向けられた先には、確かにいた恐らく小太りと普通の奴が袋をかぶっていた。

白い袋をかぶらされているのが二つ


「一人いないじゃん!」


「あっまじ!二人じゃなかったっけ」


「あんたの他にあと一人人質取られてたの、いないのはリーダー的な奴ね。」


あれ~としているのでほっておいて先に行く

待ってよと走ってくるので振り返って服を買って貰う約束しようとしたとき。

捕まった奴の奥にリーダー的な奴がいた


「そこの、青い服着てでかいカバンを背負ってる奴も強盗!!」


「へ・?」


近くにまだいると分かった周囲は今言った、青い服着たカバン持ちから距離をとる。

出来たのは真ん中に人が一人立っている、不自然な空間

青い服着た人はいたが、でかいカバンを持っている奴はそいつだけだった。


「っち逃げ遅れたか!」


面白いように、円を維持しながら走って行く強盗犯。

ふと、強盗犯の周囲だけじゃなく四角く空間ができる。


「それ以上の犯罪は、デカメン許さない!」


「なぁ!!」


キグルミん、それもヒーロータイプ。

あれの名前着る人の自由なはずなのに


「はっ!」


「ちくしょう!」


デカメンの投げた手錠が、強盗犯の手足に掛かった。

強盗犯は悔しそうな、認めることができないような声を出す。

デカメンは高く飛ぶ、強盗犯の手足の手錠の片方の輪っかが身体の真ん中になったその中目掛けて


「必っ殺っ!、デカメンキィィイク!!!」

「グワーッ」


キックが当たり、強盗犯が爆発し数秒後、煙が晴れたとき白い布になった強盗犯の姿が

まぁ投げたの手錠とかじゃなくて煙幕で、プロジェクションマッピングで演出してるらしいけど。

投げた時には捕えてたから今、布をかぶらせれたんだろう。


「ご協力ありがとうございます、犯人は無事確保出来ました。」


おおぉぉかっけぇと騒ぐ主に男たちの声を背中越しに聞き、友人の元へ


「いやぁ、急に大声出すからびっくりしたよ」


「でもあんたの借り返したんだし、後、蕎麦屋の支払いもしたし服五着は買って貰うからね。」


「せめて三着にして!?」


事件巻き込まれたけど解決したしよかった。

さて、どんな服を買おうかな、高級感があるやつもいいな、でも夏だし季節感は大事にしよう。

あぁ蕎麦屋に行く前に見せたやつでも、買って欲しいって言って反応をみるのもいいだろう。


「高いのは勘弁してぇぇ~」


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