第三話 勇者と魔王が争う世界
この世界には魔法と言う物が存在しており、勇者と魔王が争い続けている。
何度も魔王が倒されようとも、次から次へと新しい魔王が誕生する。そしてまた勇者が魔王を倒しに行く。
そうして終わらない戦いを続けていた。
勇者とは、神に選ばれし者の事を言い、神に選ばれた者には勇者としての紋章が浮かび上がる。
選ばれし者は魔王を倒すためにエフィシェント王国へ行き、そこで王と会い、パーティーを作り魔王を倒す旅に出なければならない。
選ばれる勇者は3名。
炎の勇者
水の勇者
風の勇者
この3人の勇者が幾多の歴史で何度も魔王から世界を救ってきた。
そして今回も、新しい魔王が誕生した事で3人の勇者が選ばれた。
バキッ!
「ぎゃあああああ!!」
ある地下室から、青年の叫び声が響き渡る。
そこは拷問室になっており、ありとあらゆる拷問器具が並んでいた。
そして、椅子に拘束された白髪青目の青年。
上半身には何も身に着けておらず、体には痛々しい傷がいくつもついていた。
その青年の前には王族の格好をした金髪の女が立っており、ニヤニヤとイヤらしい笑みを浮かべ青年を見下ろしていた。
彼女の名はエミリア・キャンベル。
エフィシェント王国の王女である。
そして、彼女を睨みつけるこの青年は、灰の勇者、ソン・シュン。
そう、彼はいるはずのない4人目の勇者なのである。
「ふふふ、さすがは勇者。毎日こうして拷問してるのにまだ正気でいられるのですね?」
「うるせぇ・・・クソアマがッ」
「まぁ!王女である私に向かって何て口の聞き方なの!?お仕置きが必要なようですね」
そう言うと、エミリアはハサミを取り出した。
「その綺麗な目、あなたには似合いませんわ」
グサッ!
「あッッッ!!」
ハサミをシュンの右目に突き刺し、目玉を抉り出し、恍惚とした表情でじっくりと目玉を眺めた後、それを瓶に入れた。
「そういえばあなた、センジュと言う村から来たんでしたっけ?随分と田舎の方から来たんですね」
「なぜ、今その話をする・・・」
「一応報告はしようかと思いまして。これを聞いたら、あなたはどう思うんでしょうね?」
「勿体ぶらずにさっさと言え・・・!」
「あはは!こっわ〜い!分かりましたよ。センジュに住む村人全員は、始末する事に決定いたしましたの」
「!!」
「あら、やっとそれなりの表情になりましたね!」
「お前・・・!村の連中は関係ないだろ!今すぐやめさせろ!」
「きゃははは!そんなの無理ですよ。だってあなたが悪いんですよ?あなたが私の誘いを断わらなければこうはならなかったんです。今頃、村は火の海でしょうね!」
「この野郎・・・!殺してやる!お前ら全員!地獄に突き落としてやる!」
「地獄に落ちるのはあなたのほうですわ。精々苦しみ続けるがいいわ」