第二話 遭難しました。
ん・・・ん〜・・・
あれ?私・・・生きてる?
ここは・・・?
体を起こし、辺りを見渡す。
ここは・・・もしかして、無人島?
「え〜・・・マジか・・・」
遭難・・・どうしよう。
ていうか、ただ海で遊んでただけなのにどうしてこうなったの?
マジ意味不明なんだけど!
「はぁ・・・とりあえず、救助が来るのを待つか。その為にはまず生き残る為に何かしなきゃ」
まずは、雨風凌ぐ家を建てよう!
1時間後・・・
「できたー!」
その辺に落ちていた枝を集め、蔦で縛って組み立て雨風凌ぐ屋根が完成した。
屋根だけ。
「くっ・・・1時間も苦労してやっとできたのは屋根だけって」
まぁ、私の体力じゃあこれが限界か。
グゥ〜
「家を建てるのは後にして何か食べ物探そう・・・」
そう考え、立ち上がって食べ物を求め歩いた。
うん、無人島で食べられるものと言ったら魚だよね?
そのためには魚を取る道具を作らないと。
とは言ったものの、私はただのアニオタJK。
サバイバルなんて経験はなくどうすればいいか分からない。
「はぁ・・・」
とうして、こんなことになったんだろう・・・
木に背をつけ座り込み、無気力に遠くを見つめる。
このまま救助が来る前に餓死するのかな・・・
嫌だ。それだけは絶対に。
まだまだやりたい事いっぱいあるんだ!
こんなところでくたばってたまるか!
パチンと両頬を叩き、気合いを入れ立ち上がると、上から何か固いものが落ちてきた。
ん?何?
これは・・・リンゴ?
落ちてきたのは、何とリンゴだった。
何で無人島にリンゴが?
周りを見渡してみても、リンゴの木らしきものはなく、林が生い茂っていた。
「まぁ、とりあえず神様からの恵みとして考えよう。それじゃあいただきまーす!」
シャリッ
「ん!何これ、美味しい!」
あまりの美味しさに、私はムシャリムシャリとリンゴを食べた。
「ぷはぁ、美味しかった〜」
なんだろう、一個しか食べてないのにもうお腹いっぱいだ。
それになんだか、疲れが一気に吹っ飛んだ感じがする。
なに?このリンゴ・・・
まさか本当に神様からの恵み?
グラッ
あれ?何だろう・・・視界が歪んで・・・
それに、何だか眠い・・・
バタッ






