第一話 大波
青い空、何処までも続く広い海。
気持ちの良い潮風、そして・・・
「サナエー!早く来なよー!」
「うん!今行く!」
砂浜を駆け海へと向かう私!
ハーイ!私はサナエ!アニメと漫画が大好きな可愛らしい女子高生!
今友人と海に遊びに来ているの!
いや〜、海だよ海!
海と言えばビーチバレー、バーベキュー、そしてアニメ鑑賞!
え?アニメは家でも見れるからいいんじゃあないかって?
分かってないな〜、海で見るからいいんじゃあないか。
海で一通り泳いだ後は海の家で美味しいご飯食べてアニメ見て、そしてまた泳ぐ。
これが私の楽しみ方なんだ!
バシャ!
「うわっ!やったな!」
バシャ!
「きゃっ!そっちこそやったな〜!」
友人と海の水をかけあい、はしゃぎまくる。
一通り泳いだ後は海の家で休憩し、食事を取る。
持ってきたお弁当の蓋を二人でせーので開け、それぞれ作ったお弁当を見せ合う。
私が作ってきたお弁当は、タコさんウインナーに卵焼きに唐揚げという、普通のお弁当だ。
それは友人、コユキちゃんも同じだった。
「うわっ!ダブってる!」
「すっごい偶然・・・」
何てお互い笑いあい、「いただきます」とお弁当を食べた。
コユキちゃんは私のただ一人の友達で小学生の時から仲がいいんだ。
食事が終わった後はアニメタイム。
「はわぁ〜!やっぱりテトラ様かっこいいな〜」
「うんうん!」
好きなアニメを一通り見た後は、また海に泳ぎに行く。
ビーチボールを持ってコユキちゃんとビーチバレーをする。
「コユキちゃん!パス!」
「はい!サナエちゃん!」
「あっ!」
コユキちゃんにトスされたボールをトスしようとしたが、ボールは変な方角へ行き、海に落ち、そのままボールが波に流されていく。
「あっ、ボールが!」
「ごめん!取ってくる!」
私は慌ててボールを取りに行き、何とか流されそうになったボールを取った。
「ふぅ、随分深いとこまで来ちゃったな」
「サナエー!大丈夫?」
「うん!今戻るから!」
そう思い、戻ろうと引き返した時、コユキちゃんがこっちを見て顔を青くさせた。
他の海に来ていた人たちもこちらを見て顔を青くさせている。
「うん?どうしたの?」
「サナエ!!早く戻ってきて!!波が!大きな波が迫ってるよ!!」
「えっ?」
そう言われ後ろを振り返ってみると、大きな波が迫ってきていた。
ヤバいと思っても時既に遅し、すぐ目の前に波が迫っていて、逃げられない。
あ、終わった・・・
ザッパーン!!!
「サナエー!!」
そして私は、大きな波に飲まれビーチから姿を消した。