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最後の宴を  作者: 櫻坂暖依留
1章   学園時代編
4/10

時の移ろい

「おはよう!ソルト。」


「おはよう。祈祷。」


同じ部屋の祈祷に挨拶をする。


祈祷は俺がはじめてここでできた友達だ。

霊媒の一族で、名前が漢字だ。


ここ、シルド学園は全寮制だ。

あれから約2年、ここで学び訓練をしている。


2年経てば卒業試験を受けることが可能になる。

合格すればはれて魔法兵士になれるが、不合格なら卒業できずに次の機会まで残留だ。


そして、ルドーさんとは文通をしていて3ヶ月に一度は帰っている。

いつも笑顔で「おかえり」と言ってくれるから幸せだ。

息子でもなんでもないのに。

言ってしまえばただの居候だったのに。

ルドーさんには感謝しかない。


「ソルト〜?食堂いくぞ〜」


祈祷が俺を呼ぶ。


「あっ。いこう!」


お腹も空いているし。

朝ごはんだ。


    ◇◇◇


「ふっふっふ〜ん♪今日の朝はなんだろな〜♪」


祈祷が上機嫌にそう言った。


食堂につき食事の乗っているトレイをもらう。


メニューはご飯と味噌汁と焼き鮭ときゅうりの漬物だった。


ちなみに、祈祷はきゅうりが苦手でメニューを見てから終始しなっていた。(ちゃんと食べたことは偉いと思う)


    ◇◇◇


「今日は、どうする?一応休日だし特に課題は出てないけど。」


祈祷が聞く。


「訓練場で訓練しないか?相手になってほしい。卒業試験まで1ヶ月きったし。」


「あぁ。もちろん」


俺達は訓練場に向かう。


「しっかしソルトは真面目だなぁ。せっかくの休日だしもっとゆっくりしてうあっっっ!!!さっっっむ!!」


祈祷が訓練場のドアを開けた瞬間、凄まじい冷気が俺たちを襲った。


「はぁ、はぁ…」


「お前!寒いんだよ!てかなんでそんな汗だくなんだ!はぁはぁしてんじゃないよ!ちょっとは休めよカエラ!」


「!!祈祷!うるさい!訓練してんだから仕方ないでしょう?」


冷気の正体はカエラが魔法を使っていたらしい。

氷結の魔を持っている。

カエラと俺達はある()()()()で仲良く(?)なった。

カエラは宿っている魔の量が多いとされている白身(はくしん)だ。

実際多い。

また右眼に眼帯を着けている。


「まぁまぁまぁ。」


俺は二人の言い合いを止めるように間に入った。


「俺達も訓練しようと思って来たんだ。」


「そうなの?……まぁここに来てるってことはそういうことよね…。」


祈祷とカエラの言い合いはひとまず収まった。


「俺らも訓練始めるか。祈祷。」


「あぁ。やろう。」


「私は少し休憩する。頑張って。」


俺と祈祷は移動をしようとした。


だが、


「あれ?なんか揺れなかったか?」


不意に俺は感じた。


「?そうか?あっ!わかったぞ?やっぱり訓練したくなくなってそう言い出したな?ソルト。」


「馬鹿じゃないの?流石にソルトはそういう性格してない。そんなこと言い出すのは大抵祈祷の方じゃない。でも私も揺れは感じた。」


「だよなカエラ。何か起こっているのかもしれないな……。大丈夫だろうか」


その瞬間、


「「「!?!?!?!?!?」」」


「揺れた……。」


全員にわかるくらい。

さっきよりも大きな揺れが俺達を襲った。


「ヤバそうじゃね……?」


『大変だ!!!もっ…もののけが()()を壊して入ってきてぞ!!!!』


やっと少し進みます

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