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黒き海霧笛響くや大晦日
平成二十八年一月
横浜山下公園を眼下に望むホテルの最上階。停泊中の船舶は豪華客船が多くアッパーデッキには光が溢れニューイヤーズイブを祝っているのでしょう。赤や青の誘導灯が暗い海面に揺れています。
私達は今までほとんど外国でこの夜を迎えていたのですがワイフの体力が飛行機の旅を許されなくなっていたのです。
爆竹も紙笛もない、馬鹿騒ぎのない日本本来の静かな大つごもりを迎えたのです。
この句は今から七~八年前の想い出を詠んでみたのです。それから3年後にワイフは亡くなりました。
その夜は除夜の鐘に替わって0時を刻に大きな霧笛が鳴り響いたのです。
そしてその隣の船が、そのまた隣、そのうしろの船が受け継いでいくのです。
今年は独りボンヤリとベッドで過ごしました。無論、お節料理もありません。今は寂しい想い出です。
さて、次は誰か誘って迎えようと思います。




