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残照 ~俳句と人生、老いの旅~  作者: 松涛/編集:山鳥はむ
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窓暗し漂流人生冬独居

平成二十六年十二月



 豊橋から横浜に流れ来て二回目の正月を迎えることになる。



 なんの予定もないことにはもう慣れた。


 独りっきりの食事が終わってアルバムを引っ張り出してみた。



 いろいろな国のニュー・イヤーズ・イブを味わってきた。この「残照」に紹介したこともある。



 考えてみれば最近は、外に出ることが面倒になっているし行く処もない、当てもないと……成程、これじゃ自ら老いを求めているのだと気付いた。



 でも今年はあと数日で終わる。

 だから来年の暮れは予定を作ろう……とアルバムのページをめくり続ける。



 懐かしい顔、衣服、景色等々。すっかり憂欝になる。年寄りの世界に入っているんだ。



 老人人口が増えたって言われている。

 パソコンを叩いてみた。

 そこに現れたのは施設の案内、漢方薬の広告だらけ。やれやれと思いつつ窓の外は真暗け。



 そうか、近所近辺、老人だらけだった。



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