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残照 ~俳句と人生、老いの旅~  作者: 松涛/編集:山鳥はむ
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鬼瓦桜吹雪を睨みおり

平成十八年二月



 伊勢参りの旅人が、お寺の鬼瓦を見て、

「なんと、ウチのカカアにそっくりだ」

と連れの男に言って笑った。

 日本人のこの手の笑いは欧米人にとって理解に苦しむと小泉八雲が言っている。



 鬼瓦を造る人を「鬼師」という。瓦の粘土を掘るのは「ドロ師」、家具の世界には「指物師」「塗師」。

 刀の一振りを得るにしても「刀鍛冶」を中心に装剣金工師達の分業で成されている。日本古来の「匠」の技は、体力、気力、視力に根気。諸々が必要とされる。



 友人に「鏡師」がいる。

 銅の切粉が眼に刺さり失明しかけているが、ついに「魔鏡」を造り上げた。彼に就いては後に譲るとして、確かに、世に必要が無くなった物品もある。



 匠の技術相伝の後継者は激減している。最近、政党間で世襲制について論議が成されている。政争の具か……それとも、そんなに代議士稼業は率の良いものなのか?

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