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残照 ~俳句と人生、老いの旅~  作者: 松涛/編集:山鳥はむ
11/91

つぎはいつ君送る夜半沈丁花

平成十六年四月



 誰と一緒だったの? いつ頃のこと? 

 「沼杏」の会が終わって酒の席に移ると、こんな質問が飛んできました。いつの頃だったか、さだかには思い出せない昔のこと。



 車という文明の利器が、あまり普及していなかった時代。歩いて歩いて、ひたすら歩いてデートをした想い出です。

 この町並みの角の花屋まで、あの街灯の端。そして結局さっき二人で降りた駅まで送ってもらったりして。



 恋というのは素敵です

 野越え山越え会いたいと

 思う心の一念は

 忘れてならない心です



 堀口大学の詩を思い出します。



 それが恋とも気付かずに、汗ばむほどに手をつなぎ、それで満足して家路につく。そんな昔のことでした。


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