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おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
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第96話 帝国のダンジョンマスター


「さて、色々聞きたいことがあるのですが教えて頂けますか?」


「はい、そうですかって答えると思ってんのか⁈」



だよな〜。思ってないよそれは。



「『アースプリズン』」



リリスが魔法で岩の檻を創り出す。



「こんな物でどうにかなるとでも?」



帝国のダンジョンマスターが手をかざすと岩の檻は崩れ去った。



「この街は僕のダンジョンだよ?僕の許可なく造形を変えないでくれないか?」



ふむ、あそこだな。


俺は狙うべき帝国のダンジョンマスターの弱点を見つけた。



「さぁ次は此方の……⁉︎」


「もうしわけないが、貴方のターンはやって来ない」



帝国のダンジョンマスターは動き出そうとしたが、幾重にも貼りめぐされたアテナの糸により阻まれた。



「いつの間に………」


「貼ったのが見えなかった。それが貴方の実力ですよ」



俺にも言えるがダンジョンマスターの身体能力は元々の身体能力と大差ない。俺は従魔、つまり神獣の能力でゾンビ(超反応で傷ついたら超回復で即死さえ避ければOK)になれるが、帝国のダンジョンは勇者を従魔にした訳じゃない。


勇者は魔物ではないのだから。


帝国のダンジョンマスターの背後にイリムが姿を現し、帝国のダンジョンマスターの手首にある腕輪を破壊した。



「あっ!!!?」


「それがダンジョンコアなのでしょう?」



岩の檻を消す際に微かに光るのが見えた。ダンジョンコアを失ったらダンジョンは維持出来ない。当たり前だ。帝国のダンジョンマスターは成すすべなくアテナの糸で捕縛された。



「……………」


「さぁて、ケジメをつける前に教えて下さい。貴方が何故、帝国を創り、そして滅ぼしたのかを……」


「……………」



帝国のダンジョンマスターは答えない。それ程言いたくない事なのだろうか?



「私が答えるわ」



背後から声をかけられ、振り返るとロスディアがいた。



「さっき帰ったばかりなのに忙しい方ですね」


「今は冗談言ってる空気じゃないわよ」



怒られた。



「言うなよ……」


「ダンジョンマスターで無くなった貴方の言う事に耳を傾ける気はないわ」


「…………………」


「彼はね、奴隷だったの。魔族のね」



ほう…その恨みで人族至上主義の帝国を創り魔族を差別、復習したと?


あれ?でもそうすると帝国を潰してまで王国と戦争する理由がない?



「彼の主人は魔族のお姫様、獣人族だったかしら?それは美しい女性だったわよ。彼女は人間で奴隷であった彼にもとても優しかった」



はい?じゃーなぜ……



「いずれ二人は恋に落ちたは、でも周囲はそれを許さなかった……彼らは駆け落ちして別の国へと逃れたわ」



逃避行ですか……



「その頃、ダンジョンコアを見つけ、彼はダンジョンマスターとなったの。その力を逃れた先の国へと売り込んだわ『この力があれば、人々は進化し強くなれる』と。でもそれがいけなかった。彼は逃れた先の国で大きな権力を得る事になるわ。でも長く続かなかった。彼の名声は彼等が国にも伝わってしまったの。彼が現れた事で権力を失った者たちが彼等のいた国と共謀し、彼等を罠にはめた………」



…………………



「そして………彼女は命を失ったわ。彼を庇って……矢に打たれて……」


「彼奴らが………彼奴らさえいなければ!」


「彼は怒り狂ったわ。今のようにね。ダンジョンを広げ、魔物の成長を促し、人々を殺しDPにし、さらに魔物を成長させた。皮肉よね。人を進化させるダンジョンが魔物を進化させてるんだもの。だから私は彼の前に立った。そして、彼と契約を結んだわ。凶行を辞めさせる為に」


「おい!そうだ!契約はまだ続いている!標的もここに来てるんだ!僕を離せ!」


「貴方がダンジョンコアを砕かれた時点で契約は終了よ。忘れたの?」



一枚の紙をヒラヒラと帝国のダンジョンマスターに見せるロスディア。



「貴方が魔王を倒せば世界は滅びる。貴方が倒されればそこで契約を終了とする。忘れたとは言わせないわよ?」


「僕はまだヤレる!」


「ダンジョンの力もない貴方に何が出来るのかしら?勇者たちの洗脳も解けてるわよ?」



周囲を見渡すと勇者達は達戦いをやめ、こちらを見守っている。魔物の大群はその姿を消し、ウチの面子はくつろいでいた。


お前ら、ちょっと緊張感もとうな。


ヒトミはまた決着がつかなかったからかイライラしてるようだ……


こわ!



「くっ!」


「で、結局なんで王国との戦争にそんなに躍起になったんですか?それがなきゃもう直ぐ達成出来たんじゃないですか?」



一番の疑問だ。ヒビキが戦力として欲しかったにせよ、古の勇者をこれ程抱えてれば捨て置いても問題なかったはずだ。



「貴方のせいね」


「私ですか……?」


「えぇ、彼女、イリムだっけ?彼女に似てるのよ?」


「嫉妬………ですか?」


「えぇ、彼女だけじゃなく、魔族、特に獣人族を抱えて人族の国で生き生きしている貴方が気に食わなかったのよ彼は……」


「そんな理由で……」



そんな理由で、虐殺を繰り広げていたのか?そんな理由で俺たちに人を殺させたのか?



「そんな理由…ってなんだ!お前らが!お前らがいなければ彼女は!」



帝国のダンジョンマスターは壊れた様に騒ぎだした。



「彼はもう、ずっと前に壊れていたの……処置は任せてもらえるかしら?」


「お好きな様に……」



もう何だか疲れた。



ロスディアは帝国のダンジョンマスターを連れて消えていった。



「さぁスクランブル(うち)に帰ろう」


あ、先日から新しいお話を書いております。宜しければそちらもご覧下さい。


こちらも完結前に何やってをやだって話なんですが、書きたくなっちゃったらスラスラ書けちゃってせっかくだから投稿してみよいって感じです。


基本ノリで生きててすみません。

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