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おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
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第87話 決勝戦


「さーやって参りました決・勝・戦!司会進行は引き続き、私、ミッシェルが務めさせて頂きます。相方解説は極悪勇者の……」


「もう…ほんと勘弁して下さいっす…あ、ヒビキっす」


「で、お送り致します。本日はスクランブル杯もクライマックス!何度も言いますが決・勝・戦!です!では、決勝戦まで勝ち抜いた二方をご紹介いたしましょう!」



そうミッシェルが言うと選手2名が入場してきた。



「東から……ダンジョン内の東ってどっちですかね?まぁ日が昇る方から参りましたのが、当店スクランブルの誇る雑貨担当スクルドさんです!彼女の手掛ける雑貨は実用的であると共に実に美しい造形で注目を浴びております!スクランブルにお立ち寄りの際は是非ご覧下さい!」



いや、宣伝いいから戦闘力を紹介してあげて。



「続いて、日の落ちる方角からは仮面の少女カナン選手!小柄な体型でありながら双剣から繰り出される幾多の斬撃は、まさに圧感!期待が持てます!」



スクルドにもそう言う紹介してあげて!



「奇しくも女性対決となった決勝戦ですが、勇者(笑)さんはどう見ますか?」


「懐かしっすけど、それ会場の皆さんに伝わりませんからね?……そうっすね、カナン選手はかなり素早いですが、ヴァルキュリアとして戦場を駆けてきたスクルド選手には経験で劣っている気がします。しかし、二人とも決勝戦に向けてまだ実力を隠しているようなので、それが決め手になるんではないでしょうか?」


「………………」


「どうしたんすかミッシェルさん?」


「かなりマトモな解説な上に口調が変わって気持ち悪かったです」


「俺、本戦でもちゃんと解説してたっすよね?マジメに仕事してたっすよね?口調ならミッシェルさんの方が…」


「さーいよいよゴングが鳴ります!」


「聞いてーー!」



哀れヒビキ。生首で実況しているミッシェルの方が絵的にはシュールだよな。



カーン!


ゴングが鳴り響く。


先手は仮面の少女、双剣を大きく広げスクルドに突っ込む!


対するスクルドの得物は身の程もある大剣。女性で細身のスクルドがよく振り回せると思う。さっきヒビキも言っていたが戦場を駆け回っていたってマジなんだな。なんで奴隷になったんだろう?違法奴隷だから捕まったんだよな?詐欺にでもあったのだろうか?


突っ込んでくる仮面の少女に対してスクルドが大剣で薙ぎ払う!


しかし、当然の様に仮面の少女は飛んでかわしたが、まってましたと言わんばかりにスクルドは大剣を切り返し仮面の少女を吹き飛ばす。


切れてはいない。双剣を重ねてガードしたようだ。


だが、仮面の少女は少なくないダメージを受けたようだった。



「おーっと!これは仮面少女ピンチか⁉︎」



ミッシェルが状況を伝える。


その時!



「舞え………千剣の刃」



仮面の少女が呟くと、幾多の光る剣が宙に現れた!


魔法か?いや詠唱がない……ギフト?


光る剣が次々にスクルドを襲う!


スクルドも必死に抵抗するがなにぶん手数が違いすぎる。一撃、また一撃と着実なはスクルドにダメージを与えている。


次はスクルドが突然、大剣を地面に突き刺し叫んだ!



「アースグレイヴ!」



スクルドを中心に舞台が突起し光る剣を阻む。


ウチのスタッフは俺から詠唱破棄を教わっているからな。起動のイメージづけに魔法名は言った方がいいと言うと結論で叫んではいるが、その気になれば無詠唱も可能だ。


これには仮面の少女も驚いたのか体制を崩している。


突き出た岩を砕き、スクルドが突貫する!体制を崩した仮面の少女は大剣に突き刺れ………なかった。


光る盾を生み出し、スクルドの大剣を阻む。


仮面の少女は再びスクルドの周りに光る剣を浮かべる。


…………勝負ありだ。


スクルドは降参した。



「優勝は仮面の少女カナン選手!皆さんに盛大な拍手をお願いします!」



ミッシェルが勝敗を告げる。



「では、これより表彰式に入ります。3位決定戦はありませんので、やりたかった後日自分達でどうぞ」



3位決定戦をやるならアンガスとビルドだ。いつでも大会会場を使える訳だから、休みにでもやってくれればいい。仕事に支障が出ない程度でお願いしたい。


優勝は仮面の少女カナン、準優勝スクルド。


おめでとう。

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