表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
8/97

第8話 土地を買おう!


朝食を摂って俺たちは不動産屋のような所にきている。最初に土地を買ってから木材を置いてアイテムポーチを軽くしたいからだ。



「ここなんてどうですか?メインストリートからそれほど離れていませんし、冒険者ギルドの本部が近いためお店をするなら需要があると思いますよ?」



うん、悪くないと思う。悪くないと思うんだけど、チョット狭いかな?二階建てで一回をポーション類、二階を衣類にしようか…イヴに話した設計を変えなきゃいけないな…DP足りるかな?

それに建物がまだあるのも問題だな…いや、王都の良い立地なら今までなかった方が変なんだけど…



「ん〜」


「他にお客様の希望通りだと郊外になってしまいすので…」



それなりに広い土地は郊外になってしまう。そりゃそうだよな…しかし、俺はそこまで大きい店をやるつもりはまだない。自店だけで集客が見込めるほど品揃えを充実させる事も出来ないから路面店が好ましい。

仕方ない。最初の土地を見せてもらおう。DPが足りないなら最悪食材ブーストだ。



「先の土地を見せて下さい。契約は見てからで」


「畏まりました」



不動産屋の職員と土地に向かう。

土地は大きな道に面していた。人通りもそこそこある。悪くない。三件くらい離れた位置に盾と剣の看板の大きな建物が見える。あれが冒険者ギルドだろう。


ポーションを扱う事を決めているので需要があるはずだ。アラクネの衣類だって防御力がある。心配なら下着として着れる厚さだから防具とは被らない。


建物は木造平屋、カウンターがあり店としてやっていたのが分かる。なぜ潰れてしまったのだろう?



「ここは腕のいい防具屋だったんですが、店主が素材を狩りに行ったきり帰らぬ人になってしまって…その後奥さんが頑張っていたのですが先日病に倒れ…」



……暗くなってしまった。



「父さんの店を取らないで!」



女の子が俺に向かって叫んでいる。12歳くらいかな?茶髪の可愛らしい人族の子だ。


女の子は俺に突進してきてポカポカ叩いてきた。痛くはないんだけど…困ったな



「この子が前の店主のお子さんでして、今は教会の孤児院でくらしています。ですが来年には年齢的に独り立ちしなくてはならないのですよ…」



うわぁー買いにくいなぁ俺が買うなら店舗はまるまる改装だからなぁ



「ここは父さんと母さんの場所なの!取らないでよ!」


「こら!サリア!いい加減にしなさい!此処が売れないとお前は奴隷落ちじゃないか!」



女の子がピタっと動きを止めて黙る…



「そうなんですか?」



不動産屋の職員に尋ねた。



「えぇ、私がこの店を担保にこの子と母親が生活する資金を立て替えていたのですが、母親が倒れてしまった今では返す当てはなさそうなので…」


「あたしが!あたしが大きくなったら買うから!それまで待ってよ!」


「無理言うなよ。私にも生活があるんだ」


「……」



今にも泣き出しそうに女の子は俯いている。



「俺が買おう」


「えっ⁉︎」


「いいのですか?」



女の子は驚き、不動産屋はしかめっ面で見てくる。



「まっ、待って…」


「まぁ聞きなさい」



しゃがんで女の子の目線に合わせる。



「俺が此処を買って、君を雇おう。将来、君に店を任せられると判断したら店を譲ってもいい」


「…いいの?」


「あぁ構わない。ただ、俺のやりたい店とこの建物は合わないんだ。だから店は建て直しさせてもらう」


「そっそんな…」



再び女の子は泣きそうになる。



「だから今から店に入って思い出あるものを持ってきなさい。建物の一部ならそこのお姉さんに伝えてもらえるかな?それを使って店を建てると約束しよう」


「………」


「どうかな?」


「おじちゃん…ありがとうございます。私はサリア。此れから宜しくお願いします」



丁寧にお辞儀をするサリア。良く教育されてるな。愛されていたんだろう。



「俺はトール。宜しくねサリア。じゃイリム、サリアと一緒に店に行ってくれるか?俺は契約してくる」


「畏まりました」



サリアとイリムが店に入る。



「おじちゃんだって、ププ」


「笑うなよアテナ。あの年からしたら俺はおじちゃんだろうよ」


「私からしたらまだまだ小僧な年だと思うんだがな」



リリスさん。長命種と比較しないでくださいな。



「よろしかったのですか?」


「問題ありませんよ。人手は欲しかったので動機があるなら頑張ってくれるでしょう。癖がある人よりよっぽど育てやすい」


「そうですな…では、契約いたしましょう」



その後契約を済ませ、説明を受ける。元の世界よりよっぽど簡潔だった。要は何があっても自己責任だ。保険なんかも存在しない。火災は出荷元が全責任を負うらしいから特に気をつけるよう言われた。ウチはダンジョンになるから燃えたりしないけどね。燃えないよねイヴ?あとで確認しよう。


土地や建物にも税金はかからないらしい。商売やるなら役場に届け出が必要で、毎月売り上げの1%が税金になるらしい。

低いと思うか?例えばコンビニの売り上げが日に40万だったとする。30日で1200万だ。税金は12万必要になる。コンビニの粗利率が25%なら粗利額は300万。そこから土地や建物維持費、ゴミ処理代、袋など備品、水道光熱費、人件費が引かれる。ざっと250万経費でかかれば残りは50万。そこから12万引いた純粋な利益、営業利益は38万円となる。まぁただの推定だから実際はもっと違うだろう。ただ1%とは少ない数字じゃないと覚えて欲しい。


ウチには人件費、水道光熱費はタダ!土地も買っちゃうし、ゴミはダンジョンでDP化かリサイクルして、建物維持費はDPだから関係ないけどな!唯一食費と生活費が計上されるかな?


とまぁ脱線は置いといて、土地代金貨18枚を払う。うん、1800万って考えると大金だね。まだまだあるけど。


イリムとサリアも戻ってきた。必要な物はアイテムポーチに入れてきたみたいだ。代わりに木材は店の倉庫に置いてきたそうだ。



此れで土地は得た。次は備品を揃えよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ