第74話 魔物を求めてin湿地帯
なんとか間に合いました。
今日はシルヴァの勧めで蛇妖の沼と呼ばれる湿地帯に来ている。なんでも知り合いがいるから誘いたいらしい。なんとなく想像出来るが……
蛇妖の沼にいる魔物はその名の通り蛇やトカゲが中心だ。
毒々しいポイズンスネーク。噛み付くと離れないバイトバイパーなどなど。ヒュドラ、バジリスク、コカトリスももちろんいる。
しばらくするとシルヴァが一匹の大蛇を連れて来た。
一口で俺を飲み込めるほどの大蛇………
「主人殿、紹介しよう。義兄弟のヨルムンガンドだ」
義兄弟?兄弟ではないのか?異端の神ロキの子、ヨルムンガンド。フェンリルとは兄弟で大地の杖と呼ばれた存在。その体は世界を覆うほど大きいと言われている。別名ミドガルズオルム。
「シャー!」
「なんて?」
「我が兄弟が世話になっている。しかし、もしもの事があれば我が黙ってないぞ!との事です」
一言で長すぎね?
「おい!ヨルムンガンド!主人殿に何かあれば黙ってないのは我のほうだぞ!」
「シャー!」
「だがもしかしもあるか!我が好きで支えているんだ!お前も来い!生き方変わるぞ?」
「シャ、シャー⁉︎」
「なぜ我が、だと?大事な姉気分が世話になっていりんだ。他に理由がいるのか?」
「シャー!」
「人間だからと邪険にする必要はないだろう?そんな小さい事を気にするのか?体はデカくとも器が小さい奴だな」
「ジャー!!」
「まぁそう怒るな。それに主人殿に支えれば……美味い飯が食えるぞ」
「シャシャシャー!!」
「交渉は済んだ。テイムを頼む主人殿」
なんて言ってるかは分からないが、多分飯で吊られつOKだしたんだよな?
それでいいのか神獣様………
ヨルムンガンドか……食料足りなくなったりしないかな?
それはさて置き、ヨルムンガンドに近づき手を伸ばす。
「テイムに成功しました。名前をつけて下さい」
もう名前辛いんだけど………ヨルムンガンド……ミドガルズオルム……まぁ在り来たりだけどいいよな?
「オルム。君の名前はオルムだ」
ヨルムンガンド改め、オルムが輝き人型になる。シルヴァはなれなかったのに何故オルムは一発で人化できるんだ?
人型になったオルムはスキンヘッドで目が細く、長身で体格も良い。正直ソンよりかなり怖い感じだ。ヤーさんだヤーさん。
「飯を食わせてくれるなら力を貸してやる。これからよろしく頼むぞマスター」
「あぁこちらこそよろしく頼む」
内心、飯そんなに大事か?っと思ったのは内緒だ。
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店にオルムを連れて帰り夕食で皆んなに紹介する。
神獣はやはり特別な存在らしく、ラミア達がオルムを崇めている。何故かクーロンも一緒になって崇めているが、ヒュドラであるクーロンは別にヨルムンガンドから派生した種族じゃないだろうに何故だろう?爬虫類だからか?
ならリザードマンは?と思ってゲッコーに聞いたらリザードマン達は龍を崇めるそうだ。ドラゴンじゃなく龍。いるんだね龍。でも龍ならドラゴニュートとかの信仰じゃないかな?え?そっちは竜?……細かいね…
モチも当然、兎系獣人に崇められている。いや、前からいたんだけど……そのうちカジノでも作ってリアルバニーガール部隊を置こうかな?楽しそうだ。男は……ディーラー?
ソンは…………猿型獣人っていないなそういや。人がそうなのだろうか?………いや、人化した魔物と人の子が魔族なのだから、人が猿型獣人ってのには無理がある……それに悪魔型魔族もどんな魔物が人化したら生まれるのか見当がつかない……この世界にはまだ秘密がありそうだ。
一人、誰にも崇めてもらえないソンがやや不憫に見える。かっこいいし強いのにな……
兎に角、魔物集めは完了した。これからは魔物の繁殖と管理方法の確立、転移魔道具の作成をしなくてはならない。
集めたとは言え、そのまま素直に繁殖するか分からないし、相性が悪ければ1種類が全滅してしまう恐れもある。
そうならないよう、住み分けをつくってやったりしなくてはならない。あれ?同ランクしかいない階層だと肉食の魔物は不利か?んーなんかいい案ないかな?
考えていたらイヴが肉のなる植物があると教えてくれた。
何それ?動物なの植物なの?
植物であるらしいのだが、その大組織は肉そのものらしい。一応魔物でミートリーフと言うらしい。冒険者達にも重宝されるそうだ。
早速、各階層の草地帯に配置した。草食、肉食と住み分けにもなるだろう。繁殖にはフィールド化した箇所をお使いください。
それからも俺の細かい作業が続いた。
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あれから一週間と5日
本日はノーマルダンジョンオープンだ。




