第73話 魔物を求めてin平原
昨日ソンに事情を説明して協力を得る事にした。ソンの眷属達はダンジョン各階層の魔物をシルヴァの眷属のシャドウウルフと共に管理してもらう事になった。
ソンの眷属って言っても全ての猿型魔物が眷属になってる訳じゃなく、側近十数匹だという事だ。それに伴って、各階層にフィールドダンジョンも追加しておいた。ビオトープほど広くはないが、ある程度広さを確保したので魔物達もいくらか過ごしやすいだろう。
食肉魔物自体も今回から鹿やら熊やら増えている。あーオークが魔族じゃなきゃ豚肉もゲット出来たのに……猪肉も悪くないんだけど、若干臭みがあってな……
まぁいいや。今日はラビ平原と言う場所に来ている。メンバーはヒビキ、ヒトミにクーロンだ。ここには角の生えた兎を中心に、スライム、カラスなど多種多様な魔物が生息している。
そして、ここには探し求めていたワイルドカウがいるのだ!近種のワイルドバイソンと共に多数捕獲する。
今日も魔物達は調教されたかのように一列になり、転移魔方陣に入って行く。
ラビ平原の名前から兎の魔物が多いのかなとか予想していたが、予想以上に多い。
角の生えたホーンラビット。ムキムキマッチョなファイターラビット。角が剣の様になっているブレイドラビット。
ん?列から離れている一羽の兎がいる。こいつ角がないな?なり損ない?いや魔物ですらない?それはないか。
俺は兎を抱きかかえようと手をかざすと………
「テイムに成功しました。名前を付けて下さい」
ほえ?イヴさん?なんで?
「こちらは白兎神。Sランクの神獣です。テイム要請がありましたし、戦力と判断しましたので許可しましたが余計でしたでしょうか?」
「いや……素敵な判断です」
ちょっといきなりでビックリしただけだ。Sランクはテイムしておかないと抑えられないからな。
さて………名前どうしようか?
兎か〜兎と言えば………月だな。アルテミナス?いや、名付け勇者と被りそうだな。カグヤ?これも居そうだ………よし!
「今日からお前はモチだ!」
兎と言えば餅つきだよな?
モチが輝きだし、人型になる。最近人化も普通になってきたな……なんでシルヴァは人化しなかったんだろ?
人型になったモチは小柄な女の子、頭にうさ耳、丸い尻尾が可愛らしい。バニーガールを想像したが、これはこれで可愛らしい。妖美担当はヒトミがいるしな。だが………巨乳である。
「マスター………」
「俺の名前はトールだ。今日からよろしくなモチ!」
「マスター……名前の付け直しを要求さます!なんですかモチって!」
「可愛らしいじゃないか!」
「私、神獣ですよ!神に近い獣ですよ!」
「それがどうした。神獣なぞウチでは5匹目だ!」
「嘘…………なんでそんなに……」
「知らん!」
「うわ〜ん」
モチが泣き出した。
いやいや、何故?
「あ〜先輩が幼女を泣かせてるっす〜」
「人聞きが悪いぞヒビキ!」
ロリコン扱いしないで貰いたい。例え10こ下の女の子に手を出していても未成年でなければロリコンではない!………っと言い張りたい!
「いやいや、泣かせてるのは事実っす。で、その子どうしたんすか?」
「あぁ、Sランク白兎神のモチだ。神獣らしいぞ?」
「また、神獣っすか?好きっすね」
いや、好きで神獣集めしてる訳じゃないぞ?戦力になるからいいけど。
「うわ〜ん。やっぱり私が最初じゃなかったー」
「泣いてる理由そこかよ!」
店に戻った後話を聞くと、モチはテイムに憧れてたらしく、最初にテイムして貰って寵愛を受けたかったらしい。
それはちょっと楽観視し過ぎだと説明した。
Sランク神獣だから、無下に扱われる事は少ないかも知れないが、そもそもSランクをテイム出来る調教師がダンジョンマスター以外にどれくらいいるだろうか?
ダンジョンマスターなら知性がある奴は少ない。無理矢理テイムは出来ないかも知れないがダンジョンマスターなら数の暴力で制圧しに来るだろう。ボロボロになったところをテイムされ、さらにボロボロに……いや、死ぬまでボスモンスターとして冒険者と戦わせられるのではないだろうか?それとも、Sランクを増やすために適当な魔物と繁殖活動させられるかも知れない。
調教師ならもっと悲惨だ。Sランクの神獣の素材なと眉唾ものだ。再生する部位を際限なく搾取され、ボロボロになれば売られる。魔物との戦闘もあるだろう。人化したモチは見た目もいいから可愛がれる可能性もある。肉体的に。
そこまで話すと青ざめていた。ウチはそういう事しないから安心して勤務して欲しい。
神獣と言っても生まれてまだ14年だと言う。普通に成人してないな。兎の年齢としたら超高齢だろうけど、神獣だし、長命種と同じに考えてもいいだろう多分。
確認?それ程興味ないからしなくてもいいんじゃないか?
さてさて、大分集まったがあと、一箇所集めに行こうか。
ストックが……きれた………




