第72話 魔物を求めてin森
本日は魔獣の森と言われる森に来ている。シルヴァのいた森とは違い、獣人の一人が提案してきた森だ。
そんな森にはF〜Aランクの獣型魔物、魔獣が多数生息している。特に猿の魔獣の種類が多い。噂では猿の神獣がこのあたりにいるとかいないとか?
まぁそれは置いといて、今はヒビキ、シルヴァ、ヒトミが手分けして転移魔法陣を設置したここまで魔物を誘導している。
前回同様に列を作って、綺麗に魔法陣に入っていく。そんなに怖いのかな?……いや、怖いな。実力差が子猫と大虎ほどあるからな。
手が長くイヤラシイ顔つき猿やらデカイ角の鹿、お?グリズリーもいるな。懐かしい。
しかし、ファンタジー定番のスライムや角付きウサギがいないな。次はその辺探しに行こうか。
ワイバーンやグリフィンなど空を飛ぶタイプは洞窟型ダンジョンには合わないよな……一部フィールド化も考えよう。
そんな事を考えながら列を眺めていると、上空に輝く物体を見つけた。
なんだあれ?星?いや今は日中です。太陽?んな訳ない。なんか段々大きくなってきた?いや、近づいてきた?
やばい、やばい、やばい!
危険を感じた俺はダッシュで回避する。
ドゴーン‼︎
輝く物体が俺の立っていた箇所に落ちた!
辺りは隕石が落下したかの様にえぐれ熱を帯びている。ってか隕石だったんじゃね?
恐る恐る落下した地点を覗くと、そこにはラー◯ャンがいた。
大事な事だからもう一度言おう。
ラージ◯ンだ。
金色に輝くヒヒがいた。なんかバチバチしている。黒色モードがなく激昂から始まるとか俺はそんなクエスト来た覚えはないぞ?あ!でも角がないからラージャ◯じゃないのか?
轟音を聞いてヒトミ、シルヴァ、ヒビキも駆けつけてきた!
「先輩!生きてるっすか⁈」
ゴン
ヒビキがヒトミに殴られる。
「いだ!何するっすかヒトミさん⁈」
「縁起でもない事を言うなら馬鹿者!」
「す、すみませんっす」
「お主ら、漫才してる場合じゃないぞ」
シルヴァがラ◯ジャンの方を向き呟く。
「ほぅ………斉天大聖か。こんな所におったか」
なに、モンハ◯じゃなくて最遊記だたったの?いや、ドラゴン◯ールか?
「来る!」
シルヴァが叫ぶと斉天大聖が三人の方に飛び掛かり拳を突き出した。
三人は、バラバラに飛び交わす!
ヒトミが斉天大聖の脇腹に蹴りを入れ吹き飛ばしすと、飛んでった方で待ち構えていたシルヴァが地面に叩きつけた!
ドン!
斉天大聖が落ちてきた物より小さいが、地面が割れ、クレーターが出来た。
斉天大聖は血を吐きグッタリしている。
「それでこいつはなんなんだ?」
斉天大聖と言う名前は分かったが、それ以外◯ージャンみたいな見た目しか分からない。
「こいつは斉天大聖、猿の神獣じゃよ」
ヒトミが答える。
「し、神獣っすか⁉︎」
「やっぱりそうか、大人しくテイムさせてくれるかな?」
「って!先輩テイム前提っすか⁉︎神獣っすよ神獣!もうちょっと驚きましょ!」
「わーすごーい(棒読み)」
「………もういいっす」
ヒビキが拗ねてしまった。
「すまんすまん。でも今更じゃないか?」
ヒトミとシルヴァの方見て言う。
「そっすね……」
ヒビキにも納得して貰ったようで、早速テイムする為斉天大聖に近づく。
「マスター、これ以上近づく事は危険です」
イヴが警告してきた。
「斉天大聖は未だ敵対心を抱いています。このままテイムする事は出来ません」
無理矢理従わせる事は出来ないのか…
「斉天大聖、俺は街にてダンジョンを支配する者だ。訳あって魔物を集めている。お前の力も貸してくれないか?集めている魔物と違い特別な従魔として迎えたい」
「ガゥ!」
「なんて?」
「力を示せと言っています」
「具体的には?」
「ガウガウガ!」
「ワシと戦い、ワシを倒せば認めると言っています」
「そんな事言っても俺は強くないからな……お前が負けたのは俺の従魔なんだが、ダンジョンマスターの力と言えなくないんじゃないか?」
「グゥ!ガガウ!」
「それでもワシは汝の力を見たい!と言ってます」
「はぁ………仕方ない」
俺は構える。
「せ、先輩⁉︎」
「さぁやろうか」
「ガァー!」
斉天大聖が立ち上がる!
「主人殿!危険だ!」
「まぁ見とけよ」
斉天大聖が拳を振り上げ俺のいた場所に突き立てる!
だが、俺は斉天大聖が拳を振り上げた時に懐に飛び込みかわした。デカイのも考えものだよな。
俺は拳を斉天大聖の腹部へ突き出した!
「震拳…」
グラ
斉天大聖の巨体が一瞬揺れたかと思うと、その場に倒れた。俺を下敷きにして……
「せ、先輩!」
「こっちだ。こっち」
そこにはヒトミに抱えられた俺がいた。
「全く、主は無茶をするのぅ」
「ヒトミ達がダメージを与えてなかったら了承しなかったさ」
ヒトミ達の戦闘も目で追えたし、斉天大聖はダメージを受けてたから、なんとかなりそうな気がしたんだ。下敷きにされそうになったのは予想外だけど……
「先輩、さっき何したんすか⁈」
「まだ内緒だ」
俺だって日々試行錯誤しているのだ。そう簡単には明かさない。この世界では力がないとすぐ死んでしまうからな、そりゃ鍛えるさ。
「ガウ…………」
斉天大聖が目覚めたようだ。
「どうだ?これで認めてくれるか?」
「グゥ……」
「認めざるを得ないだろう……っと言っております」
「じゃーテイムしようか」
斉天大聖に近づき、手で触れる。
「テイムに成功しました。名前を付けて下さい」
今回は迷わないな……
「斉天大聖、今日からお前はソンだ」
斉天大聖が輝きだし、次第に小さくなっていく。
輝きがおさまるとそこには、2mくらいの長身で体格の良いオッさんがいた。金髪金眼、ナイスミドルなオッさんだ。決して猿顔ではない。なんかちょっと残念。
「改めてよろしくなソン」
「うむ、ワシの言った通りに力を示してくれて感謝する。これからよろしく頼もう。早速なのだが、フェンリル達が連れてった魔獣のなかにワシの眷属がおるのだ。そいつらだけでも返してくれんか?」
あぁソンが襲ってきた理由はこれか…
「あぁ、それはこちらこそすまない。眷属達は此方の拠点に送っただけで無事のはずだから、其方で引き渡そう」
「すまない。助かる」
「これからは仲間になるんだ。発言は遠慮するな。明日からはまた別な地方に魔物を集めに行く。なんでこんな魔物を集めているかも含めて戻ったら説明しよう」
魔物集め1日目は神獣、斉天大聖のソンをゲットした。




