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おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
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第71話 シルヴァ


「それで、それは進化したのか?」



シルヴァがヒトミと特訓してたのは知っている。ただ、神獣であるフェンリルから先に進化するのかが普通に疑問なんだ。


この世界は成長度合いとか、種族とか色々可笑しいところもあるが、ステータスはない。それはレベルアップして強くなるのではなく、筋トレすれば普通に力が強くなる。


生き物を殺して進化させるとロスディアが言っていたが、100の訓練より1の実践の方が経験を積めるとか言うあれの事だと思ってる。


……見えないだけでステータスあるとかないよな?あれ?鑑定さん見えるんだっけか?


……あるのかレベル………


話が逸れた。でだ、進化に限界がないのかが疑問なのだ。



「進化はしておらん。人化を覚えただけだ」



そっか、進化じゃないのか……進化できるとしたら神獣の次は神そのものになりそうだしな。



「これで主人殿と子作りができるな」


「ぶっ!」


「汚いぞ」


「す、すまん……って何言ってるんだシルヴァ!」


「種を残したいと思うのは生物の当然な欲求だと思うが?」


「いや、そうだろうけど……シルヴァ…神獣じゃん」


「関係あるのか?」


「え?関係ないの?」


「主殿、魔族はな、実は人化した魔物と人との間に生まれた種族なのだ」



ヒトミが会話に入ってくる。



「シルヴァとなら狼の獣人が生まれるんじゃないか?」



あぁだから狼の獣人達はフェンリルを崇めるのか……過去に人化したフェンリルの子孫なんだろうきっと。


その時、風が吹いた。



「不穏な気配が…………シルヴァ様?」



やはり疾風の如くイリムが現れた。埃も立てずに残像を残す速度で動けるくせに、俺の近くに来る時に風が起こるのは謎だ。


しかし……



「イリムは分かるんだな」



初見で女性がシルヴァだと分かったのに驚いた。



「はい?何がですか?」


「シルヴァがさ」


「はい、まぁ人型になられて多少驚きましたが纏ってる気品ある気配はシルヴァ様のものでしたから」



気配って……うちの従業員達が人間離れしていく……ダンジョンだから仕方ないか。



「流石、イリムだ。皆んな初見で我が分からんだそうだ」


「それは失礼ですね」


「そうだろ」



銀の犬耳、もとい狼耳の娘達が意気投合している。並んでみると姉妹に見えるな。まぁ外人の顔が似たように見えるのと同じ理屈なんだろうけど。



「あ、でもシルヴァ様と言えどもトール様を束縛する事は容認できませんよ」


「心配しなくとも独り占めしたりはせん。主人殿も嫌うだろうからな」



仲良くするのはいいけど、俺は生殖能力が低いらしいから期待すんじゃないぞ?



「我らは長命だからな。数をこなせば当たると思わんか?」


「さり気に心を読まんで下さい」



まぁいいや。



「明日からは魔物を探しに行くからな。今日は早めに休むように」


「魔物?何の為に探しにいくのだ?」



シルヴァが首を傾げる。ヒトミ、イリムも不思議そうだ。


あーシルヴァの人化に気が向いて、ダンジョンの説明すらしてなかったな……


どうせ皆んなに話さなくてはならないので、夕食の時に話すとしよう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その日の夕食。



「と言うわけで、普通のダンジョンを運営する事になった」



みんなに訳を説明する。特に薬品売り場にいた従業員は突然奥にスペースが出来てビックリしたそうだ。申し訳ない。



「しかし、入場料をとって入るって普通のダンジョンと言えるのか?」



リリスは疑問らしい。



「んーダンジョンで成り立ってる迷宮都市みたいな場所では普通みたいだよ」



アテナが答える。



「そうなのか……まだまだ世界は広いな」



なんか納得したらしい。



「それで明日からは魔物を探しに行くんだが、これまでと違って多種多様に集めたいから、皆んなには魔物が多い場所を教えて欲しい。まぁインストールしなきゃいけないから痛みは伴うが、良い場所を提供してくれた者には特別手当をだそう!」



無給でインストールはキツイからな……



「俺……貰ってないっす…………」


「なんか言ったかヒビキ」


「い、いえ!何でもないっす!」


「…まぁいい。何か質問ある人はいるか?」


「はい!店長、私達も挑んでも良いのでしょうか?」



質問はヴァルキュリアのノルンからだ。



「構わないけど、装備は自費になるぞ。冒険者達もそれで挑むからな、依怙贔屓するつもりはない。ただし、転移魔道具は無料にする。大怪我しないようにな。怪我と言えはエルフ達は回復魔法が使えたよな?救急要員としてローテーションで勤務して欲しい」


「分かりました!最近ちょっと鈍っていたのでありがたいです!」


「こちらも分かりましたが、農場作業もありますので、出来れば増員をお願いしたいです」


「分かった。先日採用した者で筋がいい者を連れて行ってくれ」



エルフのキュアが問題を指摘するが、解決出来る問題だった。


ヴァルキュリアは戦闘種族みたいだし、ストレス抱えてたのかな?



「そいえば、どの道増えすぎたらウチで間引きしなきゃいけなかった訳だからな。ヒビキやヒトミ、シルヴァなんかに頼むつもりだったけど、それに便乗するなら入場料も無料でいいぞ。仕事だし。ただ、魔物は一部素材の剥ぎ取りは認めるが大半は残してくれDP回収の意味合いもあるからな」


「暴れられればいいので問題ありません」



ノルンは答えるが、皆んなが戦いたいって理由でダンジョンに入るわけじゃないからな?


そんな感じでこの後数名から魔物の情報と場所の情報をインストールさせてもらった。なかに古来より神獣がいると言い伝えがあったり、ドラゴンの情報があったりとなかなかだ。


明日のメンバーはヒトミ、シルヴァ、ヒビキ。クーロンは転移した魔物の誘導、転移してきた魔物をクラス別に分けるのがカナデちゃんだ。


念のため、ワルキューレの二人も一階で勤務してもらう。


明日から一週間を目安に魔物集めをして行こう!


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