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おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
68/97

第68話 勧誘

10万PV達成!


あざーす!


「こんにちは」


「あら、いらっしゃいませトール様。サリアは元気にしていますか?」



今日はサリアの育った孤児院に来ている。



「はい、毎日頑張っていますよ」


「それは僥倖です。今日はどの様なご用件でしょうか?」


「今日はシスターに御提案に参りました」


「提案?」


「はい、ウチに引越ししませんか?」


「え?」



今日は孤児院をスクランブルに引越ししないか提案しに来たのだ。


シスターや孤児達に来てもらえればイベントの準備もスムーズに行えるし、預かり場もやって貰えたらと言う打算だ。



「いかがでしょうか?」


「え、わ、私なんかでよいのですか?」


「はい、シスターがいいんです」


「そ、そんな……私は、まだトール様の事をよく知りませんし……」


「かまいませんよ。これから知っていけばいいじゃないですか」


「トール様には…イリムさんが……」


「イリムがなにか?」


「あぁそうでした…リリスさんにアテナさんもいらっしゃいましたね……私が増えた程度では…」


「シスターに来て頂きたいのです」


「でも……子供達もおりますし……」



ん?シスターの顔がほんのり赤い………あ⁉︎



「申し訳ありませんシスター。勘違いなされてますよね?」


「へ?」


「私は孤児院ごとスクランブルに移らないかと言うお話をしに参りました。移ればイベントの打ち合わせなどがスムーズに行えます。それに最近ウチで迷子が増えまして、預かり場などやって頂けないかと思いまして」


「あ……あぁそ、そうでしたか!わ、私とした事が」



どう勘違いしたかなんて突っ込む気はない。いや、突っ込むまでもなくスゲー恥ずかしいと思うよ。


しかし、シスターに勘違いさせるなんて俺もまだまだ捨てたもんじゃないな。地味な服装を好むシスターだが、素材がいいから普通に可愛いのだ。二十代半ばくらいだろうか?スタイルがよく、巨乳様だ。


シスターにもし、その気があるなら……いや、やめておこう。俺にはそこまで甲斐性はない。肉体的に。ほら、生殖能力低いらしいし俺。



「いかがでしょうか?」


「そうですね……素敵な提案ですが、直ぐにはお答え出来かねます。ここを出るなら教会の援助は受けれなくなりますし、そもそも私は教会に所属していますから勝手に抜ける事は許されません」


「そうですか……残念です」



いい案だと思ったんだけどな…ちょっと考えが足りなかった。


援助は受けれなくてもウチで養えるからいいとして、教会の問題がな〜



「一応お尋ねしますが…勝手にじゃなく許可を得れば良いって訳じゃないですよね?」


「ええ、如何なる理由でもシスターを辞する時はその命が尽きる時と神の制約を受けております」


「神の制約?」


「はい。神に仕え加護を賜る代償とし、制約を受けるのです」


「神様なら誰でもいいのですか?」


「トール様、神は神です。そんな複数いらっしゃるような言い方は不敬ですよ」



あれ?この世界の神は一柱しかいない事になってるのか?ロスディアの話を店でした時は誰もそんな事言ってなかったけどな?……………魔族と人族で認識が違う?いや、ゴメスやリリアーナ皇女もそんな反応はなかった……国の違いか?



「トール様?どうなされましたか?」



考えてたらシスターが不安そうに尋ねてきた。



「いえ……シスター、この教会の神様のお名前は?」


「神は神です。お名前を知ることなど出来ませんよ」


「他の宗教もそうなのですか?」


「多神教もありますが、私は信じておりません」



あーこれダメなやつだ。



「シスター、これから申し上げる事は恐らく、シスターに大変不快な思いをさせてしまうと思います。ですので先に謝罪いたします。大変申し訳ございません」


「と、トール様⁉︎」


「その上で、シスターには聞いていただきたいのです。この世界の神は一柱では御座いません」


「トール様なにを⁉︎」


「まずは聞いてください。シスターもご存知の通り、私はダンジョンマスターでもあります。実はダンジョンマスターは生物の進化を促す為に神より遣わされたダンジョンコアを有する者達の事なのです。そして、私はダンジョンコアを作った神とお会いした事が御座います」


「………………………はっ?」


「驚かれるのも無理はありませんが。話はまだ続きます。神の名は混沌の女神ロスディア。混沌と進化を司る神です。元旦に教会にお祈りに来ましたよね?その時の様子を教会の神様が見ていたらしく、それが女神ロスディアに伝わりウチの店にロスディアが来る理由となったのです。…………つまり、最低でも教会の神様とロスディア、二柱は存在するのです」


「………申し訳ございません、理解が追いつきません………」


「シスターの宗教が何故一神教なのかは不明ですし、それが間違ってるから悪いとも思いませんが、神の制約がどの神と繋がりを持っても有効なのであれば、なんとか出来ると思います」



いや、本音を言えば間違いをさも正しい事と言う宗教は間違ってると思う。何が目的なのかは知らないし、素で間違ってる可能性もあるが、どちらにせよ質が悪い。


だから宗教は嫌いだ。いや、信じる者は救われる?プラシーボは力だと思うし心の支えがある人間が強く生きれる事も分かるが、それがないと挫けてしまいそうな人間をターゲットに弱みに付け込む事が商人として憤りを感じる。


いや、需要を満たしてるから良いと言ってしまえばそうなんだろうけど、宗教を使った扇動や洗脳、もとの世界でも宗教が原因の戦争などもあった。嫌いだ。


戒律?徳を積む事は俺も良い事だとは思うが、縛るのも縛られるのも嫌いだ。


生物学上、子孫繁栄以外に人が生きてる意味なんてないんだ、だから好きに楽しんで生きたらいい。俺はそう思う。


なにより………信者と言い字をくっつけると儲けると読む………こんな字が出来るんだから察しろよ。


たがまぁ、自分の信じるものを全否定されて冷静で居られる人間はいないだろうから、あえて言わない。


それに教会に神の加護があるのは事実なようだし、そこまで悪い訳じゃないのだろう。宗教嫌いは俺の個人的意見だ。


そんな宗教嫌いでも墓参りもしてたし、正月に初詣も行くし、店に神棚もある。なんとなく………やっておかねばならない気がした。宗教は兎も角、この世界だと実際に神はいるからね!



「………………………やはり、理解が追いつきません。お返事は後日でもよろしいでしょうか?」


「かまいませんよ。良いお返事を期待しております」



そう言ってシスターと分けれ、帰宅するが、まぁ良くは思われなかったろうな〜いや、喋らない選択もあったけど……事実を知ってもらいたかったんだよね。


お客様相手だとあえて突っ込まない事もあるけれど、今日はちょっと違うし…知り合いが騙されてるかもと聞けば、嫌われる覚悟で止めるのが心情ってもんじゃなかろうか?

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