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おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
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第62話 ハグレ勇者


〜〜ヒビキ視点〜〜


そんな訳で今俺たちはゴメスと皇女様を救出する為に帝都の北側の城壁に来ているっす。北側は日当たりが悪いのであまり人がいないんすよ。


ヒトミさんは既に城壁を越えて潜入してるっす。目立たない様に猫の姿で行ってもらってるっすけど、魔力を探知されたらアウトっすよね?


先輩の作戦は穴だらけって言うか考えが足りないんすよね。穴掘って潜入って、人が通れるサイズの穴を掘るのにどれだけ時間がかかると思ってんすかね?あと音とか振動、ちょっと甘いっすよ。


………ってもヒトミさんが全部解決しちゃったんすけどね。


魔力は気配ごと消してその場にいるのに見失いそうになるし、穴掘りの音や振動も魔法なのか全くないんすよ。今度ご教授頂きたいっす。これで覗きが………



「いだだだ、ヘレンやめるっすよ!耳が千切れるっす!」



ヘレンが突然、俺の耳を引っ張ってきたっす!



「なにやら勇者様が良かなぬ事を考えてる気がして………」


「……エスパーっすか?」



先輩の周りには不思議な人が増えて行くっすね……あ、俺もっすかね?



「穴掘り終わりました。後は上に2m程掘れば城壁内に入れます」



クーロン・ガンが報告に来たっす。



「お疲れ様っす。じゃーヒトミさんが戻って来るの待つっすよ」


「もういるのじゃ」


「わっ⁉︎」



足元には暗闇に輝く金の瞳の猫がいたっす。


全く気付かなかったっす………これが戦場なら俺は三回は死ねたっすね…………

こぇ〜



「驚き過ぎじゃ」



ヒトミさんが輝き人型になるっす。



「それで、どうでした?」


「ふむ、ゴメスとやらは明朝広場にて公開処刑されるらしい。敵国と内通したとしてな」


「ならば、今しかないっすね。監禁場所は?」


「地下牢のようじゃ」


「好都合っす。ガン、ヘレン行くっすよ」


「はい!」


「畏まった」



ガイに出口を作ってもらい帝都に潜入するっす。現在地は皇宮の北側、皇宮は帝都の中央にあり、地下牢は皇宮から北側に離れた場所あるっす。万が一、囚人が脱走した場合に対応する為らしいっすが、今は好都合でしかないっす。


ヒトミさんの魔法で気配を消して皆んなで駆け抜けるっす。


地下牢のある建物は騎士団の宿舎にもなってるっす。入り口には当然見張りもいるっす。さて、どうするか………


宿舎の入り口を遠目に見ながら考えていると、俺たちと同じく宿舎を隠れて見ている人物を見つけたっす。あれは……


俺たちは、その人物の背後につき声を掛けたっす。



「ハグレ勇者っすか?」


「⁉︎」



咄嗟に俺は、その人物の口を抑えたっす。



「驚かせて悪かったっすけど、今は声を上げないで欲しいっすって、あれ?」


「ヒビキ兄さん⁉︎」


「カナデっすか?お前までこっちに来てたっすか?」



相手は俺の妹、井上 奏だったっす。



「カナデがゴメスの報告にあった勇者っすか?」


「いやいや、もっと言う事あるでしょ?兄さんがまんまとこの国に騙されてたお陰で苦労したのよアタシ!先に兄さんがアタシ達の前任って知れたからアタシはそれを隠して国から目をつけられないように身を潜めるしかなかったのよ?ゴメスさんから兄さんの所在を聞けたから近日中に一緒に帝都を抜ける予定だったのに………」


「そりゃ悪かったすね」



騙された俺と違って出来た妹っすねまったく。



「先輩も一緒だからカナデは嬉しいんじゃないすか?」


「松本さんがいるの⁉︎」


「先輩こっちでダンジョンマスターになったのにお店開いて商売してるっすよ」


「あぁあれって松本さんのことだったんだ。松本さんらしいね」


「だろ?」



カナデは先輩大好きっ子だ。なんでもあの大人びた雰囲気の割に余裕がなくなると焦って、そのギャップが可愛いとかなんとか……



「どうでも良いがどうするのじゃ?」



そうだったっす。今はゴメス&皇女様救出作戦中だったっす。



「兄さんが美人さん連れてる……」


「後で紹介するっすよ。俺と言うか先輩側の人っすけど…」


「だよね。兄さんには美人さん過ぎる」


「なんか酷いっす」


「そうだぞ、妹君。勇者様もカッコいいと思うぞ」



ヘレンがフォローしてくれる。ありがとうヘレン。ヘレンだけっす言ってくれるのは…



「いい加減にせぬか」


「ごめんなさいっす」



大変申し訳御座いません。



「それでどうするのじゃ?」


「ヒトミさん、ヒュノプスは使えないっす?」



以前リリスさんが使っていた睡眠魔法っす。見張り達を眠らせて、速攻でゴメス、皇女様を救出するっす。



「ふむ、問題ないのじゃ」


「じゃーお願いするっす。速攻で行くっすから、カナデはヘレンと此処で待ってるっす。ガン、コクに代わって周辺に注意して2人を守って欲しいっす」



静かに茶髪が黒く染まる。輝きを放たなくても代われるんすね。



「了解しましたヒビキ殿」


「お願いしたっす」


「兄さん、私も行くよ?」


「私もだ勇者様!」


「少数で突破した方がリスクが少ないっす。いざとなったらコクが皆んなを連れて帰るっすよ」



ヒトミさんがいればまず問題ないとは思うっすけど一応用心するっす。本当はヒトミさんが単独で潜入した方がいいんすけど、ヒトミさんゴメスと面識ないから仕方ないっす。同じ理由でクーロンも除外、次点で戦力が高いのは俺になるっす。



「さて、それでは作戦開始っす!」

今日で掲載二ヶ月になります。


続けてこれたのも読者様がたのお陰です!


ちょっとづつ増えて行くブックマークや評価をニヤニヤしなが眺めています。

ボーンと一気に増えないからランキングには乗らないのがたまにキズ。


でも、いいんです。少しづつ増えていくのが本当に評価してくれてるんだなって、ありがたい気持ちなります。


今後もご愛読よろしくお願いします。

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