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おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
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第58話 求人ってどうやるの?


「レオさん、職に困ってる人達いません?」


「なんだ、突然」



先日の朝礼により、人員補充が必要になった。しかし、今まで偶然で補充していた為、この世界でどうやって 求人してるのか分からなかったのだ。とりあえずいつものように店に来たレオさんに聞いてみた。



「事業拡大の為に人が必要なんですよ」


「そんな事言われてもな、そんなにいつも貧困民がいたら大変だろ。俺は何してんだって話になる」



そりゃそうだ。なんだかんだでレオさんの善政で国は良く回っている。ウチに来た人員は帝国絡みが殆どだ。



「じゃーこの世界の求人ってどうやってるんですか?職安とかないでしょ?」


「職安ってなんだ?まぁ騎士団とか文官は成人の儀が近づく頃に募集を出して審査するな」


「成人の儀?それっていつですか?」


「おいおい、知らねえのか?ってまだトールが来て一年も経ってねぇのか」


「そうですね。もうそろそろだと思いますが」


「三の月の最終日に、その年成人のする奴らを祝う祭典があるんだ。四の月からそいつらを大人として扱う様にな」



ん〜新卒みたいな感じかな?だとウチもそれで募集してみようか?



「レオさん、それって何処に申請したらいいんですか?」


「ん?普通の商店がどうやってるかは知らねぇな。エドガーにでも聞いたらどうだ?」



エドガーか……彼奴の商会は結構大きいからな。でもなんか嫌だな〜



「因みに騎士団や文官はどうやってるんですか?」


「王宮から御触れを出して告知する。出さなくても毎年の事だから勝手に応募が来るけどな」



うわ、参考にならねぇ。



「冒険者ギルドに依頼出して見たらどうだ?」


「ギルドの掲示板なんて冒険者しか見ないじゃないですか」


「それもそうだ」


「レオさん………商人ギルドとかないですか?」


「ないな。ギルドは冒険者とウチの国にはないが傭兵ギルド、あと闇ギルドって呼ばれる盗賊ギルドくらいだな」



闇ギルドなんてあるのかよ……あれか、ヤクザだな。



「傭兵ギルドはなんでないんですか?」


「評判悪いんだよ。彼奴らクソみてーな仕事しかしねぇのに金ばっかたかりやがるから。だったら冒険者に依頼した方がいいだろ」



戦争が無ければ英雄もただの人殺しとは言うけど傭兵は酷いみたいだな。



「レオさん…商人ギルド作りませんか?」


「なんの為に?商人ギルドとは何をするんだ?」


「まぁウチは人材確保が目的なので、商人ギルドに登録して求人状況を一般の人が見れるようにするとか?あとは地域のお祭りの屋台などを取り仕切る役割があってもいいかも知れません。地域活性化の為にイベントを企画したりだとか?商人ギルドがあれば、商人達の流通も活性化すると思うんですよ。材料を取り扱う商人から加工する職人へ、更に販売する商人へと流通が出来ると思うんです。運営にはお金が掛かりますから登録する商人達から売り上げ規模に応じた年会費を貰う事になるでしょうが、上手く行けば税収も見込めませんか?どうでしょ?」



職安と商工会の複合みたいなものだが、あると便利だと思うんだよな。残念ながら前の世界で商工会には登録してなかったので詳しくは知らないが、やれば出来るんじゃないだろうか?



「ふむ、良いかもな。王国発のギルドとなれば大きくなった時に色々と利がありそうだ。当然トールが指揮を取るんだろ?」


「え?嫌ですよ」


「は?」


「私は利用したい側で運営にはなりたくありません」


「では、どうするつもりなんだ?」


「今まで祭り毎を仕切ったり、求人を担当していた文官数名と、引退した大商人でも雇ってギルドマスターに任命してはどうですか?」


「ううん。トールはやらないのか……トールがやるなら必ず利益になると思うが……」


「誰がギルドマスターになろうと、私は登録しますし、協力しますよ。国の後ろ盾がないと厳しそうなのでお願いしますよ」



この世界では基本的には作って売るが主流。仕入れて売るをしてるのはエドガーのとこみたいな大商会くらいしかない。採算が取れないからだ。取る頭も職人気質な人達にはあまりない。


商人ギルドを作って、二次産業、三次産業を明確化すれば得する人達が多くなる。そしてそれは原材料を採る一次産業にも及ぶはずだ。


レオさんに一次産業、二次産業とか言っても理解し難いだろうから説明は省かせてもらう。



「トールがそこまで言うなら………宰相と話してみるが期待はするなよ?」


「えぇそれで結構ですよ」



そう言ってその日レオさんは帰って言った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



後日、レオさんが宰相さんが諸手を上げて賛成してくれたと報告にきた。「流石トール殿!」などと言っていたらしい。


会議を開き吟味するとかじゃなく、すぐ様準備に取り掛かったそうだ。それを見てレオさんが呆気にとられたそうな。


そりゃ宰相さんからすれば国で抱えてた業務を民営化して手間とコストを省いた上に地域活性化による税収アップと他国に進出した場合の創業国のメリットは計り知れないだろう。


速ければ三ヶ月ほどで発足出来るとの話だ。



……………求人どうしよ?

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