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おい異世界!商売舐めるなよ!  作者: クロアリ
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第5話 ダンジョンコア


どうやらダンジョンコアと言うらしい。ダンジョンコアってアレか、RPGでモンスター、この世界だと魔物とかがいっぱい出てくる迷宮の核か?


リリスが叫ぶって事は危険なんだろうか?



「リリス、あれは危険なものか?」


「いや、危険ではないが…同化してない核は始めて見た…しかもこんな街道にいるなんて…」



いる?生き物なのかアレ?まぁ珍しいなら写真とっておこうかな?圏外でもカメラ機能は使えるだろ。


俺はスマホを取り出し写真を撮ろうするとコアが急接近してきて俺のスマホと衝突…いやスマホを取り込んだ!


俺のスマホ!っと思っていたらコアが強く光った!


まっ眩しい!


光が収まると目の前に空中に浮かぶ俺のスマホがあった。



「俺のスマホ?」



これは本当に俺のスマホだろうか?だって浮かんでるんだもん。



「ハジメマシテ、マイ、マスター」



スマホが喋っただと!いや、音声認識して喋るA.i.は今やどのスマホにも搭載されているが…こっちが話しかけない限り喋る事はない!



「トツゼンデスガ、アナタヲ、マスターニ、ニンメイシマス。ワタシヲ、ツカッテ、ダンジョンヲ、ツクリマショウ」



随分カタコトだな。聞き取りずらいぞ。



「あっ主人殿がダンジョンマスターに…」


「あ、うん。よく分からないから説明してくれないか?ダンジョンマスターってなに?」


「ダンジョンマスタートハ、ダンジョンノ、アルジデス」


「そりゃ分かるけどダンジョン作ってなにするの?」


「ダンジョンコアハ、イキルタメニ、ヨウブンヲ、ヒツヨウト、シマス。ダンジョンニ、ハイル、セイブツヲ、タオシ、ヨウブンニ、シテクダサイ」


「それって俺に何かメリットはあるの?」


「ダンジョンハ、マスタート、イッシンドウタイデス。ワタシ、コアガ、ブシデアルカギリ、マスターハ、フミンフキュウデ、フロウ、ショクジモ、イリマセン」


「それってダンジョンコアが破壊された場合、マスターも死ぬんじゃないのか?」


「イエ、コアガ、ハカイサレタ、バアイハ、フミンフキュウ、フロウナドノ、トクテンガ、ナクナルダケデ、スグニ、シボウスル、コトハ、アリマセン」


「よく分かった。メリットはあるようだな。ではどうやってダンジョンを作る?養分ってのはどんな感じで摂る?」


「マスターノ、ショジシテイタ、コノタンマツノ、エンザンキノウハ、ユウシュウデス。ワタシ、コアニ、メイジテ、モラエレバ、ドノヨウナ、ダンジョンデモ、サクセイ、カノウデス。ヨウブンハ、ダンジョンニアル、ユウキブツヲ、ブンカイシ、セッシュシマス」


「建物型でもできるのか?」


「カノウデス。トウデモ、シロデモ」


「もっと小さい建物を地上に出して、地下に広げる事は?」


「カノウデス」


「他に何ができる?魔物を生み出したりするのか?」


「ザンネンデスガ、マモノハ、ツクレマセン。デスカラ、マゾクヤ、マモノヲ、シタガエテ、ダンジョンナイデ、カンリスル、ヒツヨウガ、アリマス。ダンジョンキノウトシテ、トラップヤ、ジュンジルキノウヲ、サクセイデキマス、ノデ、ハイカガ、デキルマデ、ソチラデ、ヨウブンヲ、トリマス。マスターノ、タンマツハ、ユウシュウデスノデ、カンタンナ、マドウグモ、ツクレマス。ザイリョウガ、アレバ、サマザマナ、ドウグヲ、サクセイデキマス。ソレヲ、メアテニキタ、ヒトヲ、ヨウブントシテマス。セッシュシタ、ヨウブンハ、DP、ダンジョンポイントニナリ、ダンジョンカクチョウナドニ、シヨウデキマス。タダシ、イジヒトシテ、マイニチ、イッテイノ、DPガ、ヒツヨウデス。マイニチノ、ヒツヨウDPハ、ダンジョンノ、ギボデ、カワリマス」



スゲー大事な事は言ってるのは分かるけど、ちょー聞き取りずらい。カタコトなんとかならないかな。


取り敢えず



「俺にメリットがあり、なかなか面白そうなのは分かった」


「デハ」


「だが断る!」


「⁉︎」



スマホのなのに驚いてる。なんで分かるかって?画面に⁉︎が出てるんだよ。



「断るって言っても、普通のダンジョンマスターをやる事を断るだけだ」


「ドウイウコトデショウカ?」


「コアには店を建てて貰いたい」


「ミセ?」


「俺は商売をやるつもりなんだ」


「シカシ、ソレデハ、ヨウブンガ…」


「有機物ならいいんだろ?普通の食品で良くないか?あと、人の排泄物でもいいだろう?ワザワザ狙われるような事をしなくても良くないか?」


「アッ!」



気づいたみたいだな。維持費DPがどれだけかかるか分からないが、反応みる限り大きなダンジョンじゃなきゃ大丈夫そうだな。



「ワタシハ、マスターノ、タンマツト、ドウカシタノデ、リカイデキマスガ、フツウノコアハ、ムリデスヨ」


「普通じゃないんだからいいだろう?しかし、会話できるなら名前が必要だな。コアじゃ味気ないし…」



背面にあったリンゴマークはまだあるな。違いはiがDになってるくらいか?リンゴマークって確か知恵の実をモチーフにしたんだっけ?欠けてるのは知恵の実を食べたって意味だった気がする。

知恵の実を食べた…イヴ?



「イヴってどうだ?」


「⁉︎」



スマホあらため、ダンジョンコアのイヴが輝き出す。


またか!眩しいぞ!


光が収まったが…なんか変わったか?



「名前を頂きありがとうございます。今後マスターのお役に立てるよう努めさせて頂きます」



うぉ⁉︎喋りが流暢になった。



「ダンジョンコアをネームドにするなんて…トール様は規格外ですね…」


「そもそも、コアとマスターが別々なんて初めて聞いたよ!そんな事あるの⁉︎」



どうやら全然普通の事じゃないらしい。



「マスターの端末がそれだけ優秀なのです。下手な種族、いえ、賢いと言われるエルフや人族と同化するより優れているでしょう。しかし、道具に違いない為、マスターが必要になりました」


「あれ?コアが破壊されてもマスターは死なないって言ってたよね?」


「はい、間違いありません。自身の情報を確認しております。ただ通常は一体型が多い為、一緒に死亡するケースが普通です。別々のケースは稀ですが存在します。武器型や水晶があります。その場合はタダ利用されるだけで、私の様に話したりは出来ません」



なかなかレアケースだったんだな。



「なんか凄いことになったっぽいけど、改めて宜しくなイヴ」


「はい!」



こうしてイヴを加えて俺たちは王都に向かった。

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