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怖くない怪談話 短編集  作者: 祭月風鈴
7/27

第7話 どの世界でも男は女に騙される

 ある若いカップルの物語。

男とは、誠に粋な生き物なのです。


***


 僕は日焼けをしやすい。

僕の彼女も日焼けをしやすい。

互いにサンオイルを塗りあった。

たわいない会話に笑い声がこぼれる。

僕らは相思相愛。


 別荘の窓から見える光景は最高だ。

青い海と白い砂浜がまぶしい。

僕は心を躍らせ彼女を誘う。


「じゃあ、行くかい?」

「うん」

「せーの、で行くぞ」

「いいよ」

「せーのっ」



 ジューッ!!



 別荘の外へ出た僕は

夏の日差しを浴びて焼けていく。

香ばしい匂いだ。

振り返ると、彼女は窓の奥から

無邪気な笑顔で手を振っていた。


「またヤラレた」


 僕達はドラキュラ。

身体が灰と化す中で僕は誓った。


「次こそ騙されないぞ!」


 そして再び

僕だけ200年の眠りにつく。



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