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怖くない怪談話 短編集  作者: 祭月風鈴
23/27

第22話 ろくろ首

会話率100%の「ろくろ首」

人物・背景などは想像力全開フル回転でどうぞ。


***


友人:「よぉ、裕樹! 就職先が決まったんだって?」


裕樹:「あ? もう働いてっけど」


友人:「マジ? 何の仕事だっけ」


裕樹:「消防。年末年始は忙しくなるぜ。火の不始末が多いからな」


友人:「もう出動とかしてんの?」


裕樹:「ああ、してるよ。先日は婆ちゃん見つけて助けた」


友人:「”見つけて”…… 火事ん中に入るのかよ!?」


裕樹:「いや、入らない。ってか、基本は偵察役でさ。

    人が入れなかったり、梯子車が届かない所専門に

    逃げ遅れた人がいないか探すんだ」


友人:「……意味分かんね。どうやるんだよ」


裕樹:「だからさ、こうやって首を伸ばしてさ」


友人:「う……うあああ!!」


裕樹:「今さら怖がるな、親友だろ。 それに俺、彼女出来たんだぜ」


彼女:「あ、裕樹くーん!」


裕樹:「よ!」


友人:「マジ? めっちゃ可愛いじゃん」


彼女:「ねぇ裕樹くーん。首が寒~い」


裕樹:「しょうがねぇなあ、巻いてやるよ」


彼女:「きゃあ裕樹くんの首、あったか~い」


友人:「おい! テメェら絶対変だから!

    ”首”をマフラー代わりって、絶対ありえねぇから!!」


裕樹:「喧しいヤツだな。便利なんだぜ。

    こんなに密着してるから……チュッ」


彼女:「やん、もうっ裕樹くんたら」


友人:「うあああ!なんてうらやましいコトをおおお!!」


裕樹:「吠えるな。お前も早く”お1人様”から卒業しろ。じゃ、またな」


彼女:「バイバイ、裕樹くんのお友達」


友人:「くそ! 俺だってクリスマスまでには彼女作ってやるからなっ!」




<終>

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