第1話説明と始まり
「君のことは調べてある。望月大和16歳男、身長は高いとは言えず、体型はやせ型。生まれた時から病弱で、人生の大半を病室で過ごす。趣味は弟の持ち込んだ小説や漫画を読むこと。それから…」
じいさんが俺のことをつらつらと話していく。俺はとりあえずじいさんに質問をすることにした。
「話を遮って悪いが質問させてくれ、俺は病室で死んだんじゃなかったのか?転生ってなんだ?なんで俺のことをそんなに知っているんだ?」
「質問に順番に答えてあげよう1、君は死んでしまった。だから、今は魂だけをここに連れてきた。2、転生とはそのままの意味、君には異世界に転生してもらう。これは音で詳しく話そう。3、なぜ知っているか、それは私が神であるからだ」
(神…目の前のじいさんが……?漫画とかだと神々しかったぞ?)
「きみきみ、何失礼なことを考えておるんじゃ?まあ、神なんてそんなもんじゃよ今は本当の力を出しておらんからな。カッカッカ!」
(心を読まれた……)
「当たり前じゃわしは神じゃからな!魂に関連することならわしはどの神よりも力があるぞ。」
神は他にもいるらしい。というかよく見ると、このじいさんのヒゲが不自然だった。
「あ、気付いちゃった?いや〜神の威厳を出すのも辛いんじゃよ〜」
じいさんがヒゲを外した。なんかじいさんというより、老けたおっさんだった。ヒゲ一つでここまで威厳が変わるのかと俺は思った。
「……コホン。まあ、本題を話そう。さっきも言ったとおり、君には異世界に転生してもらいたい。第2の人生の名のとおり記憶も姿もそのままだ。まあ、なんの力もないまま向こうの世界にいっても死んでしまうから、若干の力は与えよう」
口調が変わった。とても真面目な話だというこ事が伝わってくる。
「転生うんぬんはいいんだが、なんで俺なんだ?」
正直、第2の人生が歩めるならありがたい。どうせ死んだ身だ。最悪、転生しても病院暮らしだったとしても構わない。
「……いろいろ理由があるが、短い人生を送らせてしまったお詫びということにしておこう」
含みある言い方だ。ほかにも早く死んでしまった人たちにはどうなんだ?送らせてしまったが引っかかるが、まあいい
「じゃあ異世界に転生させる理由は?元の世界に転生させないからにはそれなりなんだろ?」
「……理由、それはじゃな……いや。君にそんなことは押し付けない。好きなように生きてくれ」
「は?」
思わず声が出てしまった。
「君を送る世界の名は「イシュタル」君の読んでいた小説や漫画の世界みたいに魔法がある世界じゃ。君に力を渡したあと、適当な場所に肉体を落とす。そこから街に向かってギルドに登録するといい。そうすれば生活はできるじゃろう。」
俺が固まっていると、おっさんは俺に向かって手を伸ばした。体が半透明になる。もしかしてもう転生させるのか……ていうか魔法って!?
「それではな望月大和。第2の人生に祝福があらんことを。」
俺が何か言おうとしたら、俺の体は消えてしまった。
これが俺の異世界生活の始まりである。
5月18日 大和が神のことを"じいさん"から"おっさん"に呼称変更した理由を追加しました。というか今更気付くなんて不覚です…申し訳ありません。




