↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

月夜譚 【No.401~】

幸せな朝食 【月夜譚No.421】

作者: 夏月七葉
掲載日:2026/09/27

 パンの上でチーズが蕩ける。同時に香ばしい匂いが鼻腔を擽って、ぐぅと腹が空腹を訴えた。

 少女は小窓からトースターの中をそわそわと覗いて、チーズに少し焦げ目がついたところで扉を開けた。ふわっと熱風が肌を撫で、美味しそうな香りが濃さを増す。

 火傷に気をつけつつトーストを皿に移し、テーブルに急ぐ。席に着くと同時に両手でトーストを掴んで、口一杯に頬張った。

 サクサクの焼き目に、とろりとしたチーズ。腕を伸ばすと淡い黄色も伸びて、思わず笑みが頬を緩めた。

 咀嚼しながら窓の外に目を遣ると、庭に置いた鉢植えの朝顔が朝陽に照らされている。まだ花をつけているそれを見て、少女は夏休み前の学校の様子を思い出した。

 今日から新学期が始まる。難しくなる授業を思うと少し憂鬱だが、友達とまた毎日顔を合わせられるのは嬉しいことだ。

 これを食べ終わったら、着替えをしなくては。そう考えながら口に広がる幸せの味は、心をも温かくするようだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。