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悪役令嬢ぴちぴちJKになるっ!!ギャルなんてしらない!

作者: 春の月光

『JK生活最高!!』

今私はこの人生を最後に楽しんでいる。

つい数日前までは地獄だったと言うのに

なぜこうなったかと言うと…

「あいつが最近話題のラーレル嬢か…あんな性格の悪い奴が国の上に立って居ってるなんて不平等だよな。俺たち平民は一生このまんまずっと平民、たまに騎士になれるやつもいるが、そんな奴は一握り。

俺がもしあいつの立場なら、もっとうまくやってのけるってんのにな」

(今日もまたか…)

私の名前はルノラ・ラーレル、ルノラ家の長女

今までただ普通に生きてきた、でも一つだけ普通じゃないのは貴族であると言う事。でもそれ以外は普通だし普通に生きてきた。なのに周りの人は私が嫌な事をする悪い人だって言うんだから笑っちゃうわよね。私はみんなとただ仲良く過ごしたかった、だからなるべく周りに馴染める様に、相手に嫌な思いをさせない様に頑張ってきた。でもどんなに頑張っても、みんな私を除け者にして嫌がらせをして変な噂を立てて…

(なんでこんな事になってしまったのだろう。私が貴族だったのがダメだったのですか?それとも私そのものがダメだったんですか?わからない…辛い悲しい何でどうしてっ!!)

そうやって今日も今日とて考えても意味のない事を考えてしまう。そんな状態で今日も夜になってしまった。今日もメイドに陰口を吐かれ、民衆から物を投げつけられる。

「もう、つかれた」

そう言って顔を枕に思いっきり埋めて今日の鬱憤を晴らす。私にとって唯一、気を早めて良い時間と言える。そんな時間だからすぐに眠くなってしまい…

「ここどこ?真っ白い世界?」

「はろ〜?わっつよあねーむ?」

「貴方、だれ?」

「ん〜私の名前はそうだねカステラとでもなのろうか」

「カステラ?貴方は何者なの?夢にしては少し現実的すぎる…もし夢なら私が自分をビンタしても痛くないはず…!」

そう言って思いっきり自分の頬をビンタしたのだが

「いったぁ!ええ?夢って痛くないんじゃないの??」

「ラーレルくん、君は楽しい生活をしたいんだよね?違う?」

「私、まだ名乗っていなかったはずだけれど?まぁ

もうこの際何でも良いわ。そうよ、私はただ楽しく友達や家族とすごしたかっただけ。それ以上は要らない」

「んじゃあさ、日本の、JKに生まれ変わるか?ちなみに一軍女子だぞ?」

「じぇーけー?一軍?なにそれ?楽しいの?」

「もちろん最高に楽しいと思うよ?そっちで言うところの貴族学校みたいなもんな行くことになるけど

どうだい?転生、してみる?」

「転生したら、私は幸せなれるかな…。もしなれるなら転生してみたいよ」

「ふふふ!俺はJKの神だ!転生したら幸せになれる事を保証しよう!!それじゃあ転生させるけど、なんか伝えたい事、人はいる?」

「そんなにあっさりできるんだね、転生。何も思い残した事はないよ。それじゃあお願い」

「知らぬ間に完全に敬語とか消えてんなwまぁ良いんだけどな!それじゃあ良きJKライフを!!」

そうカステラが言うと目の前が真っ白になって意識を失った。

(ああ、眠いなもう少しだけ寝たいな。また今日も嫌味を言われて、それで…)

そんな事をまた考えつつも起きなければならないと思い体を起こす。すると

「ここ、どこ???」

明らかに今まで住んでいた部屋とは、世界とは違った所に居る。何故なのかと考えていると昨日の夢が少しずつ思い出てくる。

(昨日のカステラとの話は夢じゃない?兎にも角にもこの部屋から出で周りを確認しないと)

そう思い目の前にあるドアに手を掛けようとした瞬間、ここの世界での情報が流れて入ってきた。

日本、晴れ、学校…急に流れてきた情報に戸惑いつつも少し何なのか考えていると

「よっ!」

「?!カステラ?」

「そうさ!君をここに飛ばしたカステラさ!今悩んでる事は記憶の部分、この世界のことについてだと思うけど、まぁよくわからん神様パワー的なあれで

勝手にラーレルの記憶がアップデートされる様になってるからさ少しずつ情報が入ってくると思うよ」

「なにそのご都合展開…それで私は今何をしたら良いの?」

「まず先に言わせてもらおう。君の新しい名前は紗夜野結由。大事な名前だからちゃんと覚えるんだぞー?それでやることだったよな。シンプルだ、今日は高校の入学式、とりあえずかくかくしかじかしとけ!!」

「わかった、かくかくしかじかね?」

「伝わるんだね」

「まぁね」

「やっぱり便利だねかくかくしかじか。まぁそんな感じだから適当にやっておいてくれ。正直することとかはないし。」

「そう?」

そう言ってカステラに色々と教えてもらって記憶もだんだんアップデートされ、だいぶこの世界のこともわかってきた頃、隣の席の姫乃向衣に話しかけられた。

「ゆゆっちってさ何でこの学校にきたの〜?」

ゆゆっち?何それ?聞いたことないんだけど???

なんかの愛称?そう言う言い方が普通なの?って言うかこの学科に来た理由とか何もないんだけど??

そんな事を考えつつも無視は良くないので何とか言葉を紡ぐ。

「えっと確か、さっきの自己紹介で姫乃って言っていたよね?何でここに来たかだけど、正直特に理由は無いんだよね。強いて言うなら楽しそうだから?」

そう何とか答えると少し考えた素振りを見せた後に

また話始めた。

「こんな事うちが言うのは変だけどさ〜ここ、大分頭いいと思うんだよ。偏差値69にそのノリで来れるってゆゆっちだいぶ頭キレるでしょ〜?」

「そんな事ないよ。努力すれば入れるよ、誰でも」

「まぁ確かに頑張れば入れるかもね〜てかゆゆっち肌めちゃふわつるじゃん?どーやって手入れしてんの?」

そう言えばまだ自分の顔とか全くみてなかったな…

それにこの体の持ち主さんがどんな生活してたかよくわかんないし…とりあえず一旦適当に流さなきゃ。

「えっとねこう、なんか色々とばばばってやったらこうなるよ???」

「何それ、なんかすごそうだね〜てかそんな簡単にできるとかうらやま〜」

「ねぇ紗夜野さん、あとで少しお話ししない?」

急に近くにいた女子生徒が話しかけてきた。理由はよくわからないが、急に話しかけられた事に少し驚きつつも話に応えようとすると…

「そう言うのよくないと思うよーだって、下心丸出しなのすぐわかるしねー」

「別にそんな事ないよ?本当にただ話をしたいだけ」

「あっそ、でもうちとゆゆっちは今話してるから後にしてね」

「…」

向衣がそう言うとその女子生徒はスタスタと別の方に歩き始めた。何がしたかったのかよくわからったが、少し向衣が怒っている様な感じがあったのだけは分かった。

「あー言うのうち嫌いなんだよね〜だってなんか自分のためにしか行動してないじゃん?見ててはストレス溜まっちゃう。ゆゆっち、本当にあー言うのには気をつけるんだよ〜」

「ありがとうね。でもああ言う人には慣れてるから平気だよ。」

その後、休み時間を終え初めての学校を謳歌した結果。

「やっべ〜JK最高かよ!なんか全てが違う!!前までの王室での時とは話し方も接し方も過ごし方も全て違う!!自由だ!!!」

今までいた場所とは明らかに楽しさが違う。私にとって高校は理想そのもの!何て楽しいんだ!!

「よっ!高校生活はどうだい?」

「あ!カステラじゃん!!もう本当に最高だよ〜あって初めてで、あんないい子に会えるとか想像してなかった!ありがとうカステラ!!」

「ちなみにだけどな、お前自分の顔とか鏡で見た?」

「見てないけど?」

「ならほれ!でっかい鏡だぞ!自分の事を見てみ?驚きすぎて飛ぶからw」

まさかそんなわけないだろうと思って鏡を見ると…

「????????」

「どや?めちゃくちゃぶゅーていふるなギャルだろ?」

「??????」

「ありゃ、情報過多で固まっちまった。おーい、大丈夫か〜?」

「あ、ああ」

「ん??」

「ああ…」

「あ?」

「愛くるしすぎだろがぼけぇええ!!」

「お嬢様がそんな口使いでいいんすか?」

「何だこの可愛いお顔!しかも髪色金髪に染めてるし、なんか色々アクセサリーついてるし!何この見た目????私こんなの知らないよ??」

「知ってるだろ?最初にいったやん。ギャルにするって」

「まじかよぉおおおおお!!」

JK生活初日ギャルのお友達を見つけ、自分の顔の良さ驚いたのだった。これからどうなる事やら。

ナレーターはカステラでお送りしました!!

はぁい描き慣れてないものを書き下ろすは難しいですね。

次回はあるか知らぬが、あったとしたらその時またお会いしましょう!!それでは〜


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