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狐の末社  作者: 坪原 衣音


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35/54

一緒

美優は、目に涙を一杯溜めて、晴風を見つめて、話しを聞いていた。

話終えた晴風が、ふぅ〜っと息を付き、少し照れた様に笑った。

その笑顔を見た瞬間、美優の目に溜まっていた涙が、笑いと一緒に、零れ落ちた。

「はるちゃん、ありがとう。

私、何もしてあげられてないって、ずっと思ってた。

でも、少しでも、支えられてたなら、良かった。」

「ずっと、みーちゃんに、支えてもらってたよ。

現に、今、学校に来れてるのも、みーちゃんのお陰でだもん。

ありがとう。」

チャイムが鳴り始めた。

「ヤバい!遅刻しちゃう。急げー!!」

そう言って、晴風が走り出した。

「あ、待って。」

美優も、涙を袖で拭い、晴風を追いかけた。

渡り廊下には、優しい春の風が、桜の花弁をフワリと踊らせ、2人を祝福している様に、舞っていた。


それからは、2人で一緒にいる事が、普通になっていた。

休み時間も、移動教室の時も、一緒だった。

帰りも一緒に帰って、神社に行った。

晴風は、教室に居る時間が増え、美優と居る事が多くなったこともあり、虐めが終わった事が分かると、クラスの子と話す機会も増え、馴染んでいった。

美優は、あの時、晴風が一緒に居てくれたことで、鮫川さん達からの嫌がらせもなくなり、周りともギクシャクする事なく、3年生のクラスでも、過ごせる様になった。

クリスマスにお揃いにしてプレゼントした、髪留めを、学校で着けたりもした。

今までは、秘密基地の中だけだったけれど、堂々と学校でつけられる事が、嬉しかった。

「ふふっ。私、お揃いとか、憧れてたんだ。」

なんて、嬉しそうに笑って、晴風が言った。

「私も!嬉しいなぁ。」

美優も、晴風を見て、笑った。

周りからは、「ホント仲良いよね〜。」なんて、言われるようになっていた。


このまま、平和に学校生活が過ぎていくんだと、思っていた矢先、事件は起きた。

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