冬から春へ
冬休みも、美優と晴風は、秘密基地に行って、ゆっくり過ごしたり、探検したり、宿題を一緒にやったりして、過ごした。
年が明けて、3学期は、あっという間に、過ぎて行った。
美優は、相変わらず、ゴミ箱や校内に、"落とし物”がないか、チェックするのが、日課になっていた。
晴風も、まだ、虐めは、続いていたけれど、今まで通り、学校に来ていた。
変わった事と言えば、晴風が、塾に通うようになった事だろう。
なので、毎日、秘密基地に来ていた晴風は、週に1日、塾のある日は、来なくなった。
美優も晴風が来ない日は、早く家に帰ったり、友達と学校で喋ったりして、秘密基地には行かずに、過ごすようになっていた。
そして、春が来て、2人は、3年生になった。
進級すると、クラス替えがある。
美優は、密かに、晴風と、同じクラスになるように、願っていた。
そして、鮫川さんと晴風が、違うクラスになるように…。
始業式の日、新学年の下駄箱の所に、新しいクラスが張り出された。
ワクワクの様な、それでいて、不安と期待の入り混じった気持ちで、クラス発表の紙を覗いた。
そこには…
3年3組のところに『村田 美優』の名前を見つけた。
3組の紙をよく見て、他に誰が一緒かを、確認した。
『木崎 晴風』の名前を見つけ、心の中で、ガッツポーズをした。
2年生で、仲の良かった、杏奈ちゃんと香織ちゃんは、違うクラスだった。
そして、3組の名簿を、もう一度確認して、美優は、固まった。
『鮫川 琴乃』
同じクラスに、鮫川さんの名前があった。
(なんで!?はるちゃんと鮫川さん、同じクラスになっちゃってる。。。
先生たち、はるちゃんが虐められてること、知らなかったの?!)
カバンの紐をギュッと握り、唇を噛み締めた。




